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シンプルリッチなエコライフとモンテッソーリ的子育て

モンテッソーリ教育を受けたその後は?恩恵を受けた子供たちの軌跡!


我が子が初めて社会生活の一歩を踏み出す公的場のファーストステ―ジは、
たいてい保育園や幼稚園ですし、この幼児期が大切な時期だとわかっているからこそ、親は真剣に、あるいは必死になって、我が子に合う良い園を探そうとするものです。

その中でモンテッソーリ教育に興味や関心を持った方、共感した方は、そのメソッドを導入した園、あるいはこどもの家に入れたい、と思うようになることでしょう。

そんなわけで、園に入れる、あるいは家庭で学習法を取り入れたい、と思う親御さんたちにとって、この一見特殊な教育法は「将来どんなメリットをもたらすのか」、「どんな人間に成長していくのか知りたい」、という気持ちがあると思います。

ではモンテッソーリ教育を受けた子たちはその後、どんな風に成長していくのでしょうか?
以下のようにまとめてみました。

1.モンテッソーリ教育を受けたアメリカと日本の子供たちのその後!
2.モンテッソーリ中学を卒業した高校生たちの体験談!他の人と違うと思うところは?
3.モンテッソーリメソッドの影響を受けた著名人たちは?
4.モンテッソーリ教育の目的は?自律と自立の違いとは?

 

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モンテッソーリ教育を受けたアメリカと日本の子供たちのその後

日本において小学校までモンテッソーリ教育を導入出来ているのは、横浜の「学校法人高根学園 横浜モンテッソーリ幼稚園内」にある「エレメンタリースクール」のみです。あとは就学後に小学生が学ぶカリキュラムを、こどもの家や塾という形態で補てんするか、親がホームスクールのテキストを海外から購入して自ら教える、あるいはディプロマコースを取って教える、というパターンでしか学習方法としては存在しません。

海外では、高校や大学までモンテッソーリメソッドで学ぶ、ということも可能ですが、日本ではまだ実現不可能な状況です。おそらく今後も日本の教育界に天変地異が起きるほどの価値観の変化や改革がないかぎり、導入はあり得ないでしょう・・・。

 

出典:http://www.engagingeducation.net

また、エレメンタリースクールでも、公立の学校に籍を置いて通う形にしなければ、修了書がもらえません。しかしモンテッソーリ幼稚園で正しく成長した子たちは、普通の小学校に行っても最初は戸惑いこそすれ、おおかた自然となじんでいけるようです。

モンテッソーリ教具をお求めやすい価格で販売しているネットショップ「モンテママのたからもの」を経営しているASAKOさんのブログには、アメリカのモンテッソーリ中学クラスの卒業生が一般の高校に通うになってからの生活について、またモンテッソーリ教育から受けた恩恵について等、保護者達との質疑応答形式で進められた内容が記載されています。

その質疑応答の中で、高校生たちの興味深い答えがたくさんありました。その一部を紹介したいと思います。

 

モンテッソーリ中学を卒業した高校生たち



★モンテッソーリ出身者が他の人と違うと思うところはあるか?

ー>多くの人の前でプレゼンテーションをするのに、僕たちは慣れている。高校で必要なプレゼンテーションはせいぜい5分程度。僕たちはそれより長い研究発表を小学校のときからずっとやっているし、30分のプレゼンテーションでも緊張することはない。(同じ意見多数)

ー>友達は学校の勉強が嫌いというけれど、私は新しいことを学ぶのが本当に大好き。モンテッソーリの小中学校で過ごして、それが一番の違いだと思う。難しい教科を避ける学生も多いけれど、私はニューロサイエンス(神経科学)や素粒子物理学など、難しいと言われる授業を取っていて、とても楽しいし、ワクワクする。(賛成多数)

ー>先生やカウンセラーの先生に頼る学生が多いが、僕はモンテッソーリスクールで、自立することを学んだ。必要なら先生にアドバイスを求めることも出来るが、今のところ、その必要性は感じない。

ー>私は、他の学生と比べて精神的に成熟していると思う。クラスにはどうでもいい些細なことを大げさに騒ぐ人がいるが、本当に些細なこと。もっと大切なことが他にあるのに、と思う。

ー>僕は、相手に対して尊敬の気持ちを持って接することができる、というところが、モンテッソーリ卒業生の共通点だと思う。モンテッソーリでは小さい頃から、自分も、相手も大切にすることを学んできた。相手を大切にする気持ちをもって話しかけるから仲の良い友達もすぐに出来る。たとえ意見が合わないときでも、相手を怒らせるような言い方はしない。

出典:http://blog.montemama.com

 

日本の「こどもの家」を取材したITメディアエンタープライズの記事の最後にも興味深い内容が書かれていましたので、簡単に紹介しますと、

クラスの最後に1歳半から年長の集うディスカッションで、先生がテーマに出したのが「中国が勝手に設定した新しい防空識別圏」だったことに筆者は驚きます。もっと驚いたのは、子供たちが普通に「安倍晋三さんと習近平さんはもっと話し合ったほうがいい」などと意見を言えていること。国のトップの名前もスラッと言えない大人たちがいる中で、なんて子供たちなんだろう!と驚愕してしまった、ということでした。

 

インターエデュの掲示板では、「幼児期にモンテッソーリ教育を受ける機会に恵まれたお子さんの、現在の様子を教えて頂きたい」という問いに対して興味深いコメントがありました。簡単にまとめますと、


・主体的に動く習慣が出来ている。
・自分をしっかりもっている。
・指示待ちになる傾向が少ない。
・中学受験をする(した)子たちも、一般の子たちに比べて特に差が出たということはない。

という内容でしたが、最後に書いてあったコメントが一番印象に残りました。

幼児期の教育が将来に繋がるかは家庭の力次第だと思います。


私自身、この言葉には的を得ている、と思いました。なぜならモンテッソーリ教育の場合は、家庭でもそのメソッドを取り入れた生活をして、リンクさせておかないと、子供が混乱しやすいし、体得しにくいと身を持って感じたからです。

たとえば、モンテッソーリでは秩序を重んじます。整理整頓も教具を使って具体で自然と学びますが、家での生活は秩序がなく、部屋もちらかしっぱなし・・・では、本当の意味で子供が実践出来ない、ということになります。

もともと丁寧できちんとするのが好きな傾向にある子であれば、家でもそうなれるでしょう。うちも下の子はそういう几帳面なタイプなので、おそらくモンテ園に入れたら、家ではもっと向上するだろうと思います。
しかし、上の子は雑な性格で、幼稚園ではちゃんと出来ていても、家ではこちらが秩序を提示してあげない限り、自分から率先して出来ません。園でも家でも同じ秩序を繰り返し与えてあげることで、ようやく自分の身についていくタイプです。

ですから、家庭の力次第、という言葉は、本当にその通りだなと実感しているところです。

モンテッソーリメソッドの影響を受けた著名人たち

最近では、多くの著名人たちがモンテッソーリ教育を受けたことが成功へとつながっていることについて公言しているので、日本でもこの教育法に多くの人々が注目するようになってきました。

マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾス、ラリー・ページとセルゲイ・ブリン、ジェフ・ベゾス、ジミー・ウェールズの名前にピンとこなくても、フェイス・ブック、グーグル、アマゾン、ウィキペディアの名称を知らない人はほとんどいないでしょう。彼らはその創業者たちで、企業家として世界の第一線で活躍する逸材たちばかりです。

また日本でも「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で一気に知名度のあがった経営学者ピータ・ドラッカーも、モンテッソーリメソッドで育った人です。 


他にはアンネ・フランクやオバマ大統領、音楽界ではテイラー・スイフト、ビヨンセ、ヨーヨー・マなど、調べれば名だたる人たちがこの教育を受けています。(以下の写真の人たちは卒業生の一部にすぎません。)
彼らはモンテッソーリ教育を受け、その後に個がよく実った一例と言えるでしょう。

 

出典:http://www.mountaineermontessori.org

上記で紹介したITメディアエンタープライズの記事はとても興味深いので、一読することをお薦めいたします。

トップ1%だけが実践している集中力メソッド:GoogleやAmazon、成功者を輩出する「モンテッソーリ教育」現場を見てきた

しかし、有名人として成功することがモンテッソーリ教育の真の目的ではありません。ではどんな目的があるのでしょうか?

 

モンテッソーリ教育の目的は?【自律】と【自立】の違いとは?

モンテッソーリ教育を導入している園等のサイトにある教育理念などを読むと、この教育の目的が書かれてあります。
共通しているのは「自立」した人格を築くこと。
私がIT勉強会で初めてモンテッソーリ教育を学んだ時に、一番最初に教えられたことは、この教育の目的についてでした。

「自立」もそうですが、特に「自律」について強調されました。自立と自律の違いはなんでしょう?そしてそのつながりは?

とてもわかりやすい説明があったので紹介します。

 

【自律】とは・・・

  ・自分の頭でよく考え(知性を働かせ)

  ・自分のからだ(感覚器官や運動器官)をよくつかい

  ・自分のやりたいことを自分で追求したり展開できる力

 

 この能力はいつ身につくのか?

  ・『敏感期』と『知性』のエネルギーが十分に発揮された生活において身につく。この二つのことが認められ、保障された日常生活を幼児期に持った子供は、自分で考えて行動する個性と創造性を持った人になるという。。。

 

  【自律】を身につけた子供は

  【自立】への強い憧れを持ち、

  一歩一歩【自立】へと進んでいるのだそうだ。

出典:http://d.hatena.ne.jp/kayuk/touch

 

まとめ

モンテッソーリの教育は本来、幼児期だけのものでなく、大人まで続くものです。彼女は子供の人格形成の自然なプログラムとして0歳~24歳まで4つの期間に区切っています。
将来に続く人格の完成を目指して、幼児期はその大切な基盤を作る時期です。0~6歳の幼児期は第一期として、最初の導入部でしかありません。

ですから、このメソッドは子供だけでなく、大人までも通じるものであり、ビジネスの世界でも、家庭の中でも十分に発揮できるプログラムなのです。

この4つの過程でしっかり学べなかった私としては、本来の成長期に得られなかったとしても、これから子供と一緒に学べることに内心ワクワクしています!
子育て中はもちろん、子育てをしていなくても、子育てが終わっていても、社会人でもモンテッソーリ教育について学ぶことは、たくさんのメリットがあると思います!!

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