3Jun
モンテッソーリ教育といえば、独自の教具が有名ですが、この教具を実際に使い始めるのはだいたい3歳から。
0~2歳児については、“「日常生活の練習」という、実際の生活から「日常生活での動き」を抜き出して、練習していく”という工程が重要視されています。
ですから、2歳までに必要なものは、教具ではなく「日常生活の練習」の用具です。
たとえば、「モンテッソーリ:日常生活の練習(あけ移し・2~3歳)」でも紹介していますが、だいたい100均や手作りで揃えることが出来るものがおとんどですから、おうちモンテとして取り組みやすいと思います。
モンテッソーリ教育に興味のある方は、どの幼稚園に入れようかと考えることも大切ですが、その前に家で自分が教えられることを探すことも大切になってきます。
日常生活の練習については、多くの方がブログやHPで紹介されているので、今回はあまり記事になっていない絵本にフォーカスしてみたいと思います。
- 日常生活の言葉を学ぶ、最高の教具「絵本」!
- 読ませるのは、「日常生活」系しかだめ??
- 子供たちが好んで読んだ絵本たちの紹介!
日常生活の言葉を学ぶ、最高の教具「絵本」!
「日常生活」を学ぶ中で、最も早いものは「言語」でしょう。言葉は、赤ちゃんがママのお腹の中にいる胎児の時からすでに学び始めているのです。
デチタ デチた できた! スーザン・M・スティーブンソン著 ウィンドファーム
本書の12章「言語」の中にこのような言葉があります。
「例えば、
手元に果物や野菜が描かれている絵本があるとしましょう。
それを読む前に、まず赤ちゃんを台所に連れていき、 果物を手で触らせ、匂いをかがせ、それを切って、 一緒に一切れ食べてみましょう。 そして、そのあとに、
本の中でその絵や他の果物の絵を見せてあげましょう。
そうすれば、豊かな原体験を土台にして、さらに絵、写真、名前が加えられ、赤ちゃんの知性が形成されるのです。 赤ちゃんにとって原体験はとても大切で、絵、写真、
名前などを知る前に、最初に出会わせてあげたいものです。」
モンテッソーリでは、具体での体験を繰り返し、年齢があがるにつれて抽象の世界に移行していくことが、子供の脳の発達に適していると言われています。
具体的な体験をした上で、絵本という世界に出会う、という順序が理想的なわけですね。
そんなわけで、小さい子供の時期には生活に即した絵本が望ましいとされるわけです。
日常生活でよく目にする物や音などを、乳幼児の時期から絵本で追体験するのは、大切なことなのです。
うちの2歳の娘は、やはり長いセンテンスのお話より、短いセンテンスのもの、短い単語が並んでいるもののほうが、正確に復唱できています。
そしてママの言ったことと同じことが言えている、というのは大きな自信につながっている気がします。
また、ちょっと長めの文章になっても、シャドーイングするようになり、会話はよく人の真似をするようになりました。
おかげで、どこにいっても「これはなに?」と指をさしながら聞かれます。答えるのも根気がいるほど多いんですけどね・・・。
0~2歳にかけて上の子も下の子も、繰り返し読んだのが、
すっきりとした絵柄と短いセンテンスですが、日常に深く関連しているのと、単語+擬音なので親しみやすい内容で、乳幼児の頃から釘付けになります。
そして2歳になる頃には、二人とも自分で絵を見ながら、暗記したセンテンスを言えるようになりました。
出典 http://shop.tsutaya.co.jp/
読ませるのは、「日常生活」系しかだめ??
モンテッソーリは上記に記載したような理由から、ファンタジーな内容のものは3歳以降がふさわしいとおっしゃっています。
例えばウサギが服を着て立っているとか。それって「ミッフ○ー」「ピーター・○○ット」とか・・・・?
でも、私は一概に悪いとも言えないのでは?と思っています。2歳の子でも現実との区別は多少ついてるように感じます。
それは、昔と違って現代の世界では絵本やテレビ、街中であまりにもキャラクターものやアニメが溢れかえっているから、とも言えます。なので、あんまり釈迦力になって、こういうのしか絶対に与えない!完全否定!!ってこともないです。
シュタイナー教育のように「テレビなしの生活、絵本よりも語り」、など厳格なやり方もありますが、それはお母様の教育方針次第ですよね。それぞれの家庭、子供の性格で対応も変わってくるのではないかと思います。杓子定規のようにいかないのが子育て。ブレすぎるのはよくないけど、柔軟さも必要かなと思っています。
どっちにしろ上の子が読んでたら、下の子もつられて読んで好きになっちゃいますから。ふたりとも「こぐまちゃんシリーズ」なども大好きですしね。
ですから小さい子には現実に即したものをメインに、たまには擬人化されたものも、子供が読みたがるならOK、くらいの気持ちで、うちはよし、としています。
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子供たちが好んで読んだ絵本たちの紹介!
1歳後半から気に入って読んでいたのは、
「おててがでたよ」林明子著 福音館書店
服を自分で着たり脱いだりする時期だから、共感できるところがたくさんあるのでしょう。「
おてて!」とか「あんよ!」とか出てくるところを指で差したりもします。語彙力も増え、シャドーイングもする頃ですから、お薦めです!
他のうちの子たちのお気に入り絵本は、同じ著者の
笑いのツボが兄妹揃っておなじなのか、0歳の時から最後の裏表紙のべ~!でゲラゲラ大笑いしていました。大きくなった今でも、やっぱり笑います。
出典 http://books05.exblog.jp/
はっきりいって、4冊セットのやつを買っておけばよかった、と思います。他のは図書館で借りましたが、全部好きなんですよね。
特に2歳くらいはピークに大好きで、下の子も同じ傾向なので、セットがあると知っていたら・・・。
しかもこんなに繰り返し読まされるとわかっていたなら、間違いなくセットを買っておいたのにな~と後悔しています。
そうそう、実は「じゃあじゃあびりびり」も3冊セットであるんですよね~。
その中の「バイバイ」も大好きで、とにかくしつこいくらい読まされました。こちらもセットで買っておけばよかったな、と思います。
「こんにちは」と「バイバイ」の繰り返しのみですが、大好きですね。
擬人化されてない、乳幼児向けのご挨拶の本ってあるのかな?日本ではあまりないような・・・。なのでよしとしています。
2歳になって、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」を、ちゃんと時間帯によって使い分けて、はっきりご挨拶できるようになりました。絵本の効力もあったかも。
しかし、子供によって反応は違うもの。私は情報をうのみにせず、だいたい図書館で借りて、子供の反応を伺ってから購入するようにしています。
自分の好みやレビューで判断して買ったものの、子供の反応がいまいちだった・・・ということもありますので。
日本のモンテッソーリで定番のお薦め絵本といえば
これは乳幼児から勧められる絵本で、同じシリーズで「やさい」もありますが、はっきりいっておっぱい時期の間はあまり反応がありませんでした・・・。
離乳食が始まった頃でも、うちは無関心。どちらかというと、おままごとを楽しむようになった2歳前後から好むようになりましたね。果物を取る真似をして「はい、ど~ぞ!」とかやって、楽しみながら読むようになりました。
冒頭で紹介した、スーザンが言ったようなやり方で与えれば、乳幼児の時期の反応も、もっと違ったかもしれません。
2歳4ヶ月の娘は今、なんでも名前を知って言いたい時期なので、ちょうどいまが一番楽しんで読める感じです。
現在、娘のお気に入りの絵本はこちらです!
娘だけでなく、5歳の息子もパン好きなので、二人ともこの絵本が大好きです!
「パン パン この パン なんの パン?」という単純でリズム感のあるフレーズで問いかけます。
次のページには割ったパンの中身が見えて、なんのパンかがわかります。
子供も、自分の大好きなパンはページをめくる前に大きな声で答えを叫んでいます。
リアルな絵柄と優しいタッチで大人でもおいしそうだな~~、食べたいな~という気持ちにさせられてしまいますよ!
まとめ
紹介してみると、定番人気絵本がラインナップされてしまいました。しかし、なぜこれらの絵本がここまで支持されて、高い評価をされているのでしょう?
こうしてみると、やっぱり「子供たちは自分に必要なものを本能的に知っている」ということになるのでしょうね。
まずは教具やおもちゃより、五感を刺激するような、原体験をたくさん積ませてあげることが、この時期には重要です!
モンテッソーリ教育に興味のある方は、ちょっと視点を変えて、子供に与える絵本や与え方を工夫してみてはいかがでしょうか?
そして、これらの絵本は書き言葉の敏感期の3~6歳児くらいに、自分で読むのにちょうど良いレベルなので、適齢期を過ぎたからといって処分せずに大切に取っておきましょうね!
いま、うちの息子はまさしくこの敏感期にいて、50音をだいたいおぼえたので、これらの絵本を使って実践中です。簡単な言葉しかないので、挫折しません(笑)
まだまだ紹介したい絵本はたくさんありますが、またの機会に。皆さんも「これは絶対にお薦め!」という絵本があれば、是非教えてくださいね!!
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