12Dec
息子は3歳くらいから、「宇宙があって、地球があって、その中の日本に住んでいる」ってことは漠然と理解していましたが、今や6歳を過ぎているので、最近はモンテッソーリの宇宙教育(コスミック教育ともいう)を私なりの方法で始めています。
先日は、広い宇宙の中で、地球は「太陽系」の中にあること、そして太陽系にどんな惑星が存在しているのか、地球はどの位置にあるのかということを学びました。(【モンテッソーリ教育】宇宙教育・太陽系キットの作り方!参照)
この時期は、専門的な知識よりも皮膚感覚で吸収していくことのほうが大切な時期です。
太陽系を作ってみて配列を覚えたら、惑星間の距離を体感するアクティビティをやってみるのもおススメです。
※正規のモンテッソーリ教育の授業内容ではありません。飽くまでも、モンテッソーリの理論に沿って、独自に発展させたアイディアに過ぎませんのでご了承ください。
- 太陽系ウォークのコース紹介
- 星と森と絵本の家
- 宇宙(コスミック)教育の重要性
太陽系ウォークのコース紹介
うちの場合、車で30分程度で三鷹市にある国立天文台があるので、そこに行ってきました。
ここの天文台には、「太陽系ウォーク」という通りがあって、各惑星間の距離を体感できるようになっています。
大赤道儀室と第一赤道儀室の間の通路が、「太陽系ウォーク」の通りになっています。
この通りの距離はたったの100m。太陽系の大きさを140億分の1に縮めて、各惑星の標識が立てられています。
子供の足でもほんの数分で到達できます。
つまり、近くにこの「太陽系ウォーク」がなくても、100mある通りや広場、公園を使って、自分たちで距離を計って自作することもできるくらい、簡単な活動だっていうことです!
尺度をもっと縮めて廊下でやってみるっていうこともできますね。
ひとまず、「太陽系ウォーク」がどういう風に出来ているか見てみましょう。
まずは太陽から。
まだ文章を読んだり、ということはないですが、絵があるし、惑星の名前はひらがなもついているので、子供でもちゃんとわかります。てっぺんについているのが、140億分の1の模型。
こちらは金星。
太陽から火星までの惑星間の距離は、比較的等間隔であることが視覚的にわかります。火星から木星の標識まではずいぶんと離れているので、子供たちは走っていきました。
木星はすごく遠いけど、望遠鏡で縞々模様まで見えるのは、太陽系の中で一番大きい惑星だからだね~、ということも話しました。模型もでっかい!
土星もずいぶん遠いから、望遠鏡で見る時は小さいけど、やっぱり木星の次に大きいから、輪っかまで見ることが出来るんだねえ、なんてことも話しました。
そして、距離の関係上、天王星と海王星は端折られて(笑)、ひとまとめになっていました。
以上が太陽系ウォークのコースでございました☆
さすがに看板まで作って立てていく、というのは公的な場所では出来ないと思いますが、惑星の目印に石を置いてみるとかボールを置いてみるとか、環境内の許される範囲で小道具を使って距離感を感じる活動が出来たらいいと思います。
感覚で学べる環境を提供してあげることが親の務めかな、と思っています。
[quads id=2]
星と森と絵本の家
太陽系ウォークはほんの数分のアクティビティ。
この数分間の活動のために、わざわざ三鷹市まで赴くのはちょっと・・・という感じですが、実はここから歩いて5分程度のところに、「星と森と絵本の家」という子供向けの施設があるので十分楽しめます。(天文台内の、三鷹市が運営している施設です。)
大半の時間は、このお家で過ごしましたが、星や天体に関する絵本や書籍、展示も充実していて、いつまでも過ごしていたくなるほど、居心地のいい場所でした。(こちらの様子は、また別記事で詳しく紹介したいと思います。)
入ってすぐの部屋にはとっても大きな地球儀があって、くるくる回して日本を発見。自分の住んでいる東京を指さしています。
宇宙教育を始めるまでは、ここまでが彼の最大限の大きな知識でしたが、今は、「地球人」としての自分というものを少しずつ、感覚的に学び始めています。
宇宙(コスミック)教育の重要性
モンテッソーリ教育の目標の一つに「宇宙的視野を持った人間を育成する」というのがあります。
一体それはどういう意味なのか、ということを上手に説明している記事があったので紹介したいと思います。
モンテッソーリ教育では6歳くらいになると子どもたちに、コスミックエデュケーション (宇宙的教育) が紹介されます。
これは自分という存在を宇宙的視野で見つめ、地球に存在しているすべてのものが相互に関係しあっているということを具体的に子どもたちに伝えていくものです。
ここで子どもたちは、自分達人間はこの地球という星に暮らす存在であり、自分自身を日本人やアメリカ人などとして区別するのではなく、地球人として存在するのだということに気づいていきます。
動物や昆虫あらゆる生き物がそれぞれの人生を全うすることで、地球の生物のバランスを保つことの重要性も学びます。
また宇宙に存在するものそれぞれが、自分の役割を果たすことを “コスミックタスク Cosmic Task” と呼びます。
蜂を例に挙げて考えてみましょう。 蜂が受粉をすることで、植物の実ができます。 蜂が蜂の仕事を全うすることで植物は子孫を残すことができているのです。 蜂がいなくなると、植物が途絶えるなど大変なことが起こってしまうでしょう。
コスミックタスクは私たち人間にもあります。 ほかの生物や地球に存在する水、陸、空気といかに良い調和をして生きていくかを考える重要性を子どもたちと話し合っていきます。
また、コスミックタスクは一人一人違います。 それは、自分の持つタレント性を生かしてそれを社会に還元する、そんな仕事や行動こそがコスミックタスクとなることも同時に子ども達に伝えていきます。
出典:https://losangeles.vivinavi.com
教具だけにフォーカスしてしまうと、つい賢い子に育てるための教育のように捉えてしまうこともありがちです。
しかしこの宇宙教育の理念を知ると、モンテッソーリはもっと気高い意思を持っていることを改めて実感します。
宇宙教育は正式に学んでいませんが、小学校1年生から宇宙教育も始めていけないのになあという焦りはありました。
なので来年の春には・・・と思っていましたが、すでに息子は宇宙に興味を強く持っている様子だし、理解も出来そうな様子。
それに春だと学校に慣れるのに必死で余裕がないかも、と思い切って始めたところ、ぐんぐん吸収しています。
これって年長でも大丈夫なんじゃないの?って思ったら、それは当然。
もし海外で生活していれば、息子はすでに1年生だってことに今頃気がつきました。(チーン。)
なので、日本の場合、小学生になったら、というよりも6歳になったら始められる教育ですね。
宇宙的視野を持つことは、モンテッソーリ教育のもう一つの理念である「平和教育」に欠かせないものです。
いつも彼女の高い思想を心に留めながら、子供たちに良い環境を提供できたらいいなと願っています。
まとめ
今回調べていて知ったのですが、毎年秋に三鷹市で「みたか太陽系ウォーク」というのも開催しているようで、地球が直径1cmになるように太陽系全体を13億分の1に縮めて、三鷹駅に太陽を置くと、冥王星までの星たちが三鷹市内に散らばるように設定されてあるそうです。
スタンプラリー形式で、市内の店舗も参加している街全体の大きなイベントらしいので、是非来年は参加してみたいと思います!
もし、お子様が宇宙に興味を持つ年頃になっていれば、全国の天文台一覧がwikiにあるので、最寄りの天文台を探して冬休みにお出かけしてみる、というのもよい活動ですね。
天文台やプラネタリウムは生きた図鑑みたいなようなもの。太陽系ウォークは、足を延ばせる距離ならおススメしますが、親が準備すれば、どこでも提示できる簡単な活動です。
息子は、感覚的に太陽系の距離感を掴むことが出来たようです。
興味がある方は、私の提示を是非アレンジして活用してみてくださいね。
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