16Aug
前回の記事で砂文字板のことを書きました。( 夏休みおうちモンテ:言語教具の素晴らしさ【砂文字板】:参照)
その時に、言葉は出るのに、そのひらがなの形が思い出せない、ということがちょくちょくありました。
しかし、移動五十音のカードを出した時、娘は一枚ずつカードを取りながら、「これはぱるまわらびーのぱ、これはあかかんがるーのる」と言い出したんです。
その時に絵カード合わせから、移動五十音ってすごく自然な流れなんだな〜!!って感心しました。(モンテッソーリ言語教育:動物の絵カード合わせ・後編:参照)
あぁ、もっと絵カード合わせをたくさんやってあげればよかった・・・と、非常に後悔しています。
今回はとにかく夏休みおうちモンテ第2弾として、娘は移動五十音に取り組むことにしました。
その経緯と、効果について紹介したいと思います。
- 絵カードからの流れの大切さ
- 行を塊として捉える大切さ
- 身近な単語に取り組む大切さ
- カードを入れるケースについて
絵カードからの流れの大切さ
娘の場合、五十音は全部読めますが、移動五十音を使ってのお仕事は全然やったことがなかったので、さっそくトライ!です。
実は移動五十音の箱はかなり前に作ったものの、息子が少し使った程度で終わっていました。(モンテッソーリ言語教具を手作りで!移動五十音の箱編:参照)
拗音で出てくる「ゃゅょ」などをどうやって作ろうかな~と考えているうちに、時間が過ぎ去り・・・。
結局、直接ブランクカードにペンで書き込んで作製しちゃいました。あまり完璧主義にならずともいいか!と。
ところで羽生弓弦選手の話を聞いていても、すごく思うんです。「イメージング」って非常に大切だと。
モンテッソーリの言語教育の場合、絵カードで具体的なイメージを捉えさせます。
また文字も絵のように形として記憶させていきます。
映像と言葉を1セットで記憶させる。
そして、こうやって文字を塊として捉える作業は、フォトグラフィックメモリーと同じなんだな、と思いました。
それを繰り返し、繰り返し行う。しかも絵カードからやっていくと、本人はゲーム感覚でただ楽しんでいるだけで、お勉強をさせられている、というストレスもないという。
娘の場合、この行程を少ししか踏めていないから、中途半端な形になっていたわけですね。
そうすると何かを書こうとする時に、頭の中でパッと形が浮かんでこないから、思い出せなくてストレスもたまる、ということなんです。
移動五十音の場合、1つ1つカードが独立しているので、初めてやった時は探したい字をなかなか見つけられなくて、最後の方はイライラ気味に。
まず行ごと一塊りで把握していないと、この分かれた文字50個以上ある小さなカードから一枚を選び取るのは、小さい子に取って非常に大変なことなんだなあと、観察していて気がつきました。
言葉の形を思い出せても、それを探し出す、というのはこれまた別の能力を使うわけです。
行を塊として捉える大切さ
以前、モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園の言語教育のレッスンを見学させていただいたことがあります。
そのときに、かべ文字という行ごとの板を使って、選んだひらがなのカードを横においてマッチングさせる、というお仕事をさせていたのを思い出しました。
娘の苛立つ様子を見て、「ああ、だから移動五十音の前にかべ文字があるんだ・・・。」と腑に落ちました。
そのほうがよりスムーズですね。かべ文字は日本独自のものかもしれませんが、よく考えられているなあと思いました。
今からかべ文字をつくるのは時間的に無理と思ったので、娘に行ごと、言葉で覚えてもらうことにしました。
音楽のメロディーのように、少し早口であ行からわ行まで、復唱させたら、2、3回でバッチリ覚えました。
それからお仕事してもらったときに、「むはどこ?」と聞かれても「むはどこにいる?」と聞くと、「うーん、まみむ、む!あ!わかった!」といってま行から探すようになりました。
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身近な単語に取り組む大切さ
最近、川に行ってトンボをみたり、網でザリガニを取ったりという体験をしたことや、甥っ子がカブトムシを持ってきたので、このプリントを選びました。
幼児教材・知育プリントちびむすドリルは、オススメなプリントがたくさん!
コピー用紙を切らして追加購入してプリントしたら、色の違いがけっこう大きくて目立つので、用紙は統一しないとな、ということを学習いたしました・・・(笑)
やっぱり自分の生活と密着した単語を選ぶと、親しみもわくし、覚えるのも楽しいようで、積極的に取り組んでくれます。
この時は風鈴を窓に吊るしたり、家でかきごおりをよく作っていました。
娘も回を重ねるごとに、カードを選ぶスピードはあがってきていますよ!
最初は私がそばにいて、ヒントをあげないと探せなかったカードも、2回目には行の確認をしにくるだけで、3回目には自分で行を思い出しながら1人で探して置いていけるようになりました。
終わったら、また一枚ずつケースに戻していくので、復習にもなります。
使用している教材は、絵カードではないですが、対応した絵がけっこうついているので、このプリントはとても気に入っています。
季節ごとに選べたりもするので、年間通して取り組んでみてもいいなと思っています。
五十音のスタンプもありますね。こどもってすごくスタンプが好きなので、きっと熱心にに取り組めると思います。
うちは、絶対に兄妹で取り合いになることが想像つくので、あえてカードにしています。
カードを入れるケースについて
卵ケースは思ったより問題なく使えています。
ちょっとぶつかるだけでカードが移動したり、落ちてしまうので、慎重に扱うように最初に念押ししてあります。
それで、娘はとっても慎重に 、丁寧な動作でお仕事してくれるので、思いがけず良い効果がありました。
ただ、取りづらくて倒す可能性もあるので、360度どこからでも取っていい、ということにしてあります。
収納もとっても簡単です。
重ねてしまうので、たったこれだけしかスペース取りません!
ケースを手作りするもよし。私は手抜きでこれを使っていますが、子供の性格をみて、判断されたらいいのではないかと思います。
まとめ
移動五十音の成果は確実に表れていて、娘のくれるラブレターの文章が増えてきています。
ひらがなが完全マスターできたら、次はひっくり返して、カタカナに取り組む予定です。
カタカナの絵カードも作ってみようと思います。
もちろん絵カードは2、3歳が1番吸収できる時期だとは思いますが、4歳だって十分に楽しんでできます。
性格による差はあるかもしれませんが、言語の敏感期にいる時期であれば、言語の教具はどれでも楽しんでできるのではないかと思います。
今後の様子もシェアしていきますね〜!
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