27Apr
去年はモンテッソーリの文化教育の一環で「テントウムシのライフサイクル」を子供と一緒に学びました。(モンテッソーリ文化教育:天道虫の生態系絵カード合わせ:参照)
庭にテントウムシの幼虫がたくさんいたので、文化教育として実際に成虫になるまでの観察をしてから、言語教育として絵カード合わせをしました。
2018年の春、また新たな発見があったので、シェアしたいと思います!
- 去年の観察との違いと気づき
- 絵カード合わせ失敗談と注意点
去年の観察との違いと気づき
今年は剪定の影響で、庭の梅の木は少ししか花をつけなかったし、まだ畑に何も植えていないので、アブラムシも発生しておりません。
餌がないので、去年とはうってかわって、テントウムシを見かけることはまったくないです。
しかし、植物学に取り組み始めてから、自転車を走らせている時にも、道路脇の野草や花もよくチェックするようになりました。
どの辺に何が分布してるとか、今まで気にしたこともなかったことを私自身がよく観察するようになるようになっていて、自分の変化に自分が一番驚いています。
そんな中、先日は自転車を走らせていたら、子供の頃よく遊んだ「ピーピー豆」を発見しました!!
というか、よく探すと、今まで気がつかなかっただけで、いろんなところで生えています。
どうして今まで全然目に入らなかったのか、さっぱりわかりませんが、一度気になると、ピーピー豆も、いろんなところで生えていることに気づくようになって面白いです。(カタバミの時も同じ現象が起きて、いまだそれも継続中です。)
娘に、「これ、ピーピー豆だよ!」って教えたものの、正式名を全然知らず。
「カラスノエンドウ」っていうんですね。大人になって初めて知りました。
鞘で笛を作るために、二人でその一帯をのぞき込むと、アブラムシと共に、テントウムシの幼虫がいっぱいいました!
去年観察してなかったら、これがテントウムシの幼虫だとは全然わからなかっただろうな、と思います。
そういえば、カラスノエンドウってよくアブラムシがいたなあ、と子供の時の頃の記憶が急に甦ってきました。
アブラムシはテントウムシの幼虫の大好物。
いろんな大きさの幼虫がいて、これまた成長段階をつぶさに見れるので、娘とサイズの違いを一緒に観察しました。
虫嫌いな方、すみません・・・。これがあんなにかわいい姿になるんですから、不思議ですね。
その時、うちでみた幼虫と模様が違う、、、ということに気がつきました。下の写真はうちの庭にいたやつ。(黄色の部分が違います。)
去年、うちにいたのは「ナミテントウ」です。
今回見かけた幼虫は何になるんだろう??と思って調べたら、これぞ!!「ナナホシテントウ」の幼虫ということが判明!!
去年うちにいた子たちは、てっきり「ナナホシテントウ」になるんだと思い込んでいて、その時は幼虫について調べていませんでした。
むしろ成虫をみて、これはなんていう名前なのか?というのを調べており、いろんな種類のテントウムシがいることを知りました。
今年は、いろんな幼虫を調べましたが・・・・いやあ、えぐい!!
かなりグロい造形の幼虫さんたちもいて、フツーのテントウムシの幼虫がかわいく見えるほど。
成虫でも、これでテントウムシなの?!っていうやつらもいますよ・・・!(気になる方は調べてみてくださいね。)
おうちモンテやってると、普段全然気にしないことまで観察したり、調べたりするようになるので、大人にとっても最高に楽しい学びの時間になります。
そろそろ蛹になっている頃ではないかと思うので、また娘と観察しに行きたいと思います。
絵カード合わせ失敗談と注意点
家に帰ってから、去年使ったテントウムシの絵カード合わせをしました。
大失敗だったのは、絵カードする前に覚えているかどうか確認しようと、帰り道にソラで言わせてしまったことです。
具体を見ながらやってやらなかったのと、英単語も同時に覚えてるかチェックしたので、娘が混乱して「幼虫」と「成虫」を反対に言い始めたり、去年は英語もちゃんと覚えてたのに!と悔しがって自信喪失させてしまい・・・。
うっかりすると、モンテッソーリとは全然違うことをしでかしてしまう母です・・・。反省ばかり。
言葉は抽象。特に日本語は難しくて、英語だとすべてadaltなのに、人だと「成人」、動物だと「成体」、昆虫だと「成虫」と言い方が変わってしまいます。
カエルのライフサイクルもやりましたが、カエルになると「成体」という表現になります。
テントウムシは成虫で、カエルは成体ということが娘の歳ではまだわかりにくいようです。蛹のあとはテントウムシになる、オタマジャクシはカエルになる、と言ってしまうんです。それはそれで正解。
なのに、私は「こういうべき」というところに導こうとして、子供を修正しようとしまいがち。
母であることも大切ですが、教師である、という自覚がなさすぎるなあと、、、と感じることが本当に多いです。
思考の中で訂正させたり、修正させたりすることは、幼い子供には難しいことなんだ、ということは、冷静に考えればわかることなのに。
絵カードのいいところは、自分で間違いに気づいたり、間違っているところをそっと促してあげると、自分で修正していくことが出来るところです。
反省点は、去年取り組んでから、約1年、全然このカードに触れていなかった、、、ということです。何度も繰り返し取り組む大切さを学びました。
絵やフィギュアが一緒にあると記憶の定着も早く、語彙力もあがります。
もう少し絵カードのバリエーションも増やそうと思いました。
そして、もう一点気が付きました。てんとう虫の絵カードは、フリーダウンロードのものを使ったのですが、その写真の幼虫は「ナミテントウ」の幼虫で、成虫は「ナナホシテントウ」になっていたんです。
これは去年まったく気がつきませんでした。今年、違う模様の幼虫をみてなかったら、ずっと気がつかなかったかもしれません。
自分で最初から最後まで写真を撮ってカードを作成している人なんて、ほとんどいないでしょうから、ツギハギで作ってるものも多いのでしょう。フリー素材のカードを準備するときは、そういうところも注意深く確認するようにしよう、と思いました。
まとめ
ライフサイクルはとても面白いです。しかしその分、情報量も多くて、子どもが吸収する前に、情報を与えることに集中しすぎてしまいがちです。
自分で修正、訂正していくことが最も重要なのに、つい教えようとしてしまう自分がいます。今年はそういう面を克服していきたいなと思います。
また、出来るだけ正確な情報を子供に与えられるよう、注意深く準備することも大切だなと実感しましたし、一度きりで終わらないよう繰り返し学んでいこうと思いました。
皆さんもお子さんと一緒に自然の中へ出て行って、いろんな発見をしてみてくださいね!
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