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新幹線での子供との過ごし方の工夫:アナログな長距離旅行編

年末年始、お盆、連休の旅行等で長時間の移動を強いられる時、未就学児の対策はできるだけ万全にしたいものですよね。

小学生より落着きがなく、乳幼児よりコントロールが効きにくいのが未就学児ゾーン。(うちは6歳と3歳)

新幹線での帰省や旅行デビューにあたって、心配なことは「子供がどれだけ静かにできるか」の一言につきるのではないでしょうか?

うちの場合、新幹線で約5時間。ネット情報で用意した持ち物で、最初の3時間近くは凌いだものの、そこから先がネタ切れ。

のこり2時間もどうするよ!?

一体、何を計算し間違えたのか?

どのように準備をすればよかったのか?

今回の記事では、私のような、長距離旅行で、初子連れ新幹線デビューのママさん(アナログ志向の方)に向けて私がアドバイス出来ることを書きたいと思います!

  1. 子供の興味の持続はどのくらい続くのか?
  2. ゲーム機器や動画で釘づけにする?
  3. 消去法でメインになるものをあぶりだす
  4. 上手に休憩を挟む
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子供の興味の持続はどのくらい続くのか?

子連れで新幹線を利用する際の必須アイテム、準備については、いろんなサイトで懇切丁寧にご指南してくださっています。

だいたい以下のようなアイテムが紹介されています。

多くあがるのは、

・幼児雑誌
・絵本
・お絵かき/ぬり絵
・折り紙

などなど。

しかーし!

これ、2時間くらいまでならうまく機能するんですが、5時間ともなると話は別。

しりとりやあやとり、クイズにしてしまうと、ずっと相手をしなくてはなりませんし、長時間は出来ません。

また未就学児同士だと能力差が大きく、子供達だけでさせるのは難しいです。

かといって、延々と子供たちの相手をし続けていたら、親のほうがくたびれまくりですよね・・・!

早朝出発したので、途中で寝て2時間は稼げるんじゃないかと計算してたのに、そこも見事に期待外れ・・・。
想定外の出来事が頻発しました。

寝てくれたらラッキーくらいに思って、時間フルでプランをたてておくのが賢明です。

つまり、上記のようなアイテムがうまく機能するのは、おおよそ2~3時間くらいまで、と踏んだほうがよい、という結論に至りました。

予想が外れたため、後半はじっとできずに座席をトランポリンのように飛び跳ねる、など困った事態になり、叱ってばかりでした。

しかし、頭や手先を使って集中した後は、体を使って発散させたくなる、というのは子供の自然な欲求・衝動でもあります。

ゲーム機器や動画で釘づけにする?

基本的に子供が延々と同じことに集中できるのは、強い興味のあるもの以外では、テレビやゲームをしている時なんですよね。

どんなに強い興味のあるものでも、小さな子供は、絶対に5時間も連続して集中はできません。

しかし、テレビや動画を使うと、その常識は簡単に覆されてしまいます

つまり子供の自然な性質から考えると、ノーマルな状態ではないのです。

これは何を意味しているのでしょう?

スティーブ・ジョブズは、この意味をよく理解していたのだと思います。彼は自分の子供たちに、こうしたデジタル機器の利用を厳しく制限していました。

ハイテクな人ほど、またその危険性もよく把握しています。

2年前に、とある記事を読んでから、自分の中で、すごく考えさせられるようになりました。

興味のある方はご一読ください。(英文が出てきますが、下にスクロールすると対訳が出てきます。)

スティーブ・ジョブズはなぜ自分の子どもにiPhone やiPadを使わせなかったのか

日常でデジタル機器に絶対触れさせない、というのもなかなか難しいことですし、ジョブスほどには厳しくできませんが、旅行の最中には使用させないということを自分の中で決めました。

確かに公共機関で周りに迷惑をかけないためには、ゲームとかで静かにさせておくほうがよっぽど楽です。

実際、まわりには小学生たちが結構いるのに、すごく静かでなんでだろうと思ったら、み~~んな、ゲームしてるんです。

そのほうが、周りに迷惑にもならないし、親も楽です。そういう方法もありなのかもしれません。親は忙しいので、帰りの移動時間くらい、ゆっくり休ませてくれっていう気持ちもよくわかります。

絶対こうでなくてはならない、という決まりはありません。時にはデジタルに頼ることが必要な場合もあるでしょう。

今回はあくまでも、アナログで行きたい方向けに書いています。

うちの場合、帰省中に初めてポケモンGOをやってみたら、親も子供もそれが気になって、ポケストップのためにしか外を眺めることもしないし、会話するより、モンスターを倒すことに夢中になることが多くなり、危機感を覚え、かなり制限しました。

親は大変になってしまいますが、時折は外の景色にも目を向けてほしいと思うので、よほどのことがない限り、デジタル機器には触らせないことにしました。

ちょっと欲張りですが、その分、苦労はします。覚悟は必要です。

スマホなどは、最終兵器として最後の30分程度に大切にとっておきましょう。(できれば使わずに。)

小さい子は動作がつたないので、お片付けやごみ処理等に時間がかかるし、降りる準備をしていると、20分くらいはあっという間に過ぎますよ。

次は、「長時間旅行だけど、うちもできるだけアナログ志向で行きたい」、という方のために、私の失敗談を踏まえつつ、万全な準備方法をお伝えします。

消去法でメインになるものをあぶりだす

うちでは普段、幼児雑誌を買わないので、これはかなり効果がありました。最初の食らいつきは素晴らしく、私も安堵していました。

が!

息子は1時間で飽きましたw(まったくの計算外。)

普段購入しないので、興味の持続がどのくらい続くのか掌握していなかったのです。

帰省中にもその1冊を散々読み、付録も作ってしまったので、帰り用として新たに2冊購入しました。たまたま図書券持ってたのでお金使いませんでしたが、普通に払えば、まったく経済的でないです。

そして、娘は「これ読んで・付録の作り方教えて・これどうやるの?・作ってよ」攻撃を繰り広げる。

まあ年齢的に仕方ありませんが、子供二人同時にこれ言われると大変です・・・。マンツーマンならいいですけどね。

息子に読みたい雑誌を選ばせたら、レゴの付録がついたものを選びました。行きは乗り物雑誌にしたんですが、あ~、レゴ付録の雑誌のほうが好みだったのか!と初めてそこで知りました。

レゴ付録でかなり長い間夢中になって遊びました。マニュアルなしで作れるようになりたくて、作りあげては壊しを繰り返し、2時間くらい、静かに遊び続けました。

img_0816

ビルドアップに満足したら、次は空想の世界に入って遊んでいます。

私は時折娘の相手をすればよいだけになりました。

行きとは雲泥の差!!!

びっくりです。

この時に気が付きました。

本当に子どもが夢中になれるものを日ごろから観察して、それをメインに準備するってことが大切だということが。

長距離旅行の際で最も重要なこと。

それは

「傾向と対策」

この一言に尽きる、と実感しました。

そうです。受験と同じです!

最も出やすい傾向のものに的を絞って、対策を練る。

つまり、最も興味を示す傾向のあるものに的を絞って対策を練る。

そのためには、実践観察が欠かせません。

まずはメインディッシュ(最も興味を示す傾向のあるもの)を探す必要がありますが、どのくらい興味が持続するか、というのが一番のポイント。

※以下は我が家の参考例です。

息子の場合は、とにかくレゴ!

パーツが小さいから無理かなと思っていましたが、問題なく遊べていました。なにしろ飛行機と違って、新幹線だと移動中に傾斜することも、大きな揺れが起きることもないので、本人の不注意以外、床に落とすことがありません。

何も言わずに黙々と作り続け、出来上がっても、一人空想の世界に浸って、レゴで遊んでくれていました。

もし、興味の持続が同じ1時間だとしても、親のストレスに雲泥の差があります。

5時間ずっと対応しっぱなしというのは、相当疲れますからね。

最近、今後の対策として、試しにレゴショップに連れていき、物色させました。

すると「レゴクリエイター3 in 1」という1箱で3パターン作れるシリーズがあり(何種類かあるので、好みのものを選ぶといいと思います。)、それを選んで購入した後、長いこと夢中になって作成していました。

これはいける!!と思いました。

なにしろ3パターンも作れます。おそらく、1時間以上熱中できるし、行きに全パターン作れなくても、帰りにまた違うパターンを作れるので、楽しみをとっておくこともできます。

息子にとって、レゴはメインディッシュ。

次にプラモデル。これもかなり夢中になります。パーツが細かすぎないものを選べば、一人でも作れます。

これは帰りのメインディッシュ。でも、行きに収拾がつかなくなったら、奥の手として使う駒にもできます。

次にサイドメニューを決めます。

うちは折り紙もかなり大好きなので、折り紙本を用意することにします。

前回失敗したのは、できあがりがかっこよく仕上がる船の折り紙を買ったら、自力で完成できず、娘の折り紙に付き合っていたたため、息子のお手伝いをしてあげられなかったこと。

逆に挫折感を味わせてしまいました。

ノーマル折り紙で、自力でできるレベルの折り紙の本を準備すればよかったです。

息子はこの三本柱で3~4時間は行ける!と踏んでます。

それから、あやとりは荷物として軽いので、手遊びとして常備しておきます。

あとは迷路絵本も大好きで、しょっちゅう開いていることを思い出しました。


絵本は時間がもたない、という固定観念があったのですが、迷路絵本は何通りも楽しめるようになっているし、本人も長い時間集中して読むので、これもオプショナルとして、準備できます。大型本ですが、平べったいのであまりかさばりません。

これで息子に対しては傾向と対策が完了しました。

・レゴクリエイター3 in 1
・プラモデル
・折り紙
・迷路絵本

試しに娘にも女の子用のレゴ小箱を買ってあげたら、夢中になって遊びました。かなり長いこと遊びます。

ただ、パーツが小さすぎて、新幹線の中では落とすと見つけにくい。部屋でも車でもあちこち落とします。
現時点では、年齢的にひっくり返す可能性が高い、ということでレゴは消去。

小さい女の子って、案外最適なものを探すのに苦労します。
基本的に女の子は指先を使う、ちまちました遊びが好き。でもちまちましたものは落としやすく、新幹線には不向き。

悩ましいです。

長時間遊べるのは娘の場合、おままごと。かなり長いこと遊びます。

おままごとセットは100均でいろんなバージョンがあるので、そういうのを一つ準備しておくのもありです。
安くてコンパクトで軽いので、荷物としてかさばりません。

フェルトで手作りする余裕があれば、もっと軽量になります。

これをメインデッシュにします。

粘土もかなり長く遊べますが、新幹線では汚す可能性があるので、これも消去。

ビーズなんかも大好きですが、これまた乗り物には向いていない。

ぬいぐるみや人形はかわいいけど、長い時間単体で遊ぶという娘の姿をみたことがないので、こちらも消去。

シルバニアのような家や家具がある中での人形遊びも大好きなので、人形と小さい家具だけ少し持っていくというのもありですね。

娘はスタンプも大好きですが、これまたインクで汚すとまずいので消去。

この時期はシール貼りも大好き。

img_0817

そうだ!シールブックがある!!!

また、字を書くことに興味を持ち出しているので、かいてけせるシリーズの本も準備。

はさみとノリを使う作業もかなり没頭します。

なので、ペーパークラフトの本も◎ 着せ替えできるペーパードールもいいですね。

・おままごとセット
・シルバニア
・シールブック
・かいてけせるお絵かきブック

折り紙は息子と共通して使えます。

以上のようにして、ご自分のお子様の「傾向と対策」をしておくと、長時間旅行でもずいぶん楽になると思います。

普遍性のあるおもちゃであれば、帰宅した後でもずっと遊び続けることができます。

とにかく1時間は夢中になるであろうものを3~4つ用意します。

子供の興味の持続力が一番高いもの、これは、子供によって違います。年齢によっても変わりますし、今ピークに好きなことも、来年には変わることがあります。

ご自分のお子様が一番長く遊べるものを、よく観察して準備します。

上手に休憩を挟む

手元ばかり集中することを続けていると、心身ともにつかれます。またその反動で動き回りたくなるもの。
なので、ぶっ続けで遊ばせるのではなく、1時間経ったらおやつタイム、食事タイムなど、食べることを挟んだり、外の景色を見させたり、変化をつける必要があります。

過集中してしまった子供たちは、デッキに出て、少しストレッチさせたりする必要もあります。

集中するということは、頭をすごくよく使うということなので、糖質も摂る必要があります。
(脳は糖質しかエネルギーとして吸収できません。)

ところで、メインディッシュというからには、最初に与えてはいけません。

最初に与えてしまうと、スタートダッシュのようになって、あとは興味が失速していく一方。(しかし逆のパターンの子もいるので、お子様の性質に合わせてください。)

出だしは、乗車の時間帯にもよりますが、食事もしくはおやつと飲み物。そして軽いおしゃべりなどをして時間を稼ぎます。
30分くらいはウォーミングアップです。

それから、3番目くらいに好むものを最初にさせます。
それで30分~1時間使います。それからおやつ等でブレイクタイムを挟みます。

そしてようやくメインディッシュ。

うちなら行きはレゴ。(帰りはプラモデル。)これで2時間は過ごせます。この時点でだいたい3時間が経過しています。

もう一度ブレイクタイム。二人一組で座ってできるストレッチをさせたり、おやつタイムを取ります。

この時点でまだ2時間程度なら、その他に準備したものを与えます。

問題の後半戦。

順調にいけば、準備したものでスムーズにいきますが、予想どおりにいかないのが子供というもの。
騒ぎ出しそうになったら、二人で遊ばせます。できれば親も一緒に参加しましょう。お子様が一人の場合は、親子で。

ですから、前半はなるべく親が関わらなくてもいい遊びをさせておきましょう。

うちは携帯用ボードゲームを用意します。たとえばオセロなら、娘を助けながら息子と対戦できます。
息子は将棋が好きなので、臨機応変に使えるよう、それも準備しておきます。

あとは食事かおやつタイム、休憩時間をいれて、ちょうどいい具合なんじゃないかと思います。

混んでいなければ、時折デッキに出て気分転換させたりすることも大事です。

まとめ

どんなに周到に準備しても、計画通りにいかないのが子供。そういう割り切りも大切ですね。
注意点は、移動用に準備したものは、なるべく旅行中には触らせないことです。(行きのみしか使わないものはOK。)
帰りの移動時にすっかり飽きてしまって、見向きもしなくなる可能性大です。

我が家では去年まで帰省の際、飛行機を使用していました。フライト時間は約2時間で済みますが、新幹線を使うと約5時間。
新幹線のほうが交通費も若干低くなるのですが、5時間持たせる自信がなかったのです。

しかし今年は娘が3歳になったので、飛行機だとチケット代がかかります。

しかもお盆時期は金額あがるし、子供料金も大人と大差ないので、ものすごい額になります。

新幹線なら未就学児は無料。(ただし自由席に限る。)
息子は年長さんなので、今年度までは大人のチケット代のみでOK。

来年になっても、新幹線の場合、子供のチケット代は半額。
座席の空間も、人との距離も、新幹線のほうが断然広くて居心地もいいです。

ストレスはありましたが、飛行機の時よりは、もう少しおおらかに過ごせました。

今回の旅行で、2時間程度であれば、幼児雑誌1冊と、サイドメニュー1つ程度で乗り切れる、ということもわかりました。

※補足:行きも帰りも朝7時台の出発列車に乗ると、小学生がほぼ皆無なので、よそ様のゲーム機器の誘惑に遭うこともないです。

これからは毎回新幹線にお世話になると思うので、改良を加えつつ、長距離旅行を快適に過ごせるように準備したいと思います。

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