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子供の絵本の読み聞かせ:モンテッソーリ教育的に読む方法とは?

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今や、子供が小さい頃から「読み聞かせ」をしてあげることは、「頭のいい子になる」、「賢い子に育つ」など、学力向上のために大切な知育だ、という認識が広まっています。

「読み聞かせ」が有益であることは、科学的にも証明されています。一体どんな効果があるのでしょう?

しかし、効果があるから「読み聞かせる」のでしょうか?

モンテッソーリ教育では、絵本に関しては言語教育の一環として存在するものの、絵本や「読み聞かせ」に関しては記述が少なく、注意点や勧めはあっても、これといって完全に確立されたメソッドもありません。

幼児期・児童期には一体どういう与え方が望ましいのか?そんなことを自分なりに意識しながら、モンテッソーリ教育的な「読み聞かせ」を考えて、以下のようにまとめてみました。

  1. モンテッソーリ教育的な読み聞かせ方法を考えてみる!
  2. パターンを実践1 「海の生物」編
  3. パターンを実践2 「野菜」編
  4. 読み聞かせの間の脳の働きと効果とは?

 

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モンテッソーリ教育的な読み聞かせ方法を考えてみる!

絵本に関しては「モンテッソーリ教具は2歳児に必要?」という記事の中でも取り上げましたが、小さな子供は「具体的な体験をした上で、絵本という世界に出会うのが望ましい」と言われています。

そのままパターン化すると、

具体物あるいは本物→絵本

ということになります。

絵本の世界の入り口に立ったばかりの乳幼児にはそれで十分なのですが、少し大きくなってくると、もう少し手を加える必要性が出てきます。

具体物→絵本→本物(原体験)→具体物→絵本

というパターンにすると、うちではある一定の効果がありました。(パターンは飽くまでも個人的なものなので、ご了承ください。)

我が家では、現在このパターンを使って読み聞かせを実践中です。そうすると、今までは単に「一日の最後のご褒美」的な位置づけだった「読み聞かせ」が、生活の学びの中のプログラムの一部として組み込まれたような形に変化してきました。

うちの子の場合ですが、普通の読み聞かせだと、子供は「聞き」ながら、絵を「見て」います。しかしこのスタイルの「読み聞かせ」をすると、子供は「聴き」ながら絵を「観て」いる、ということに気がつきました。

子供に起きた変化をまとめてみると

・子供に単に知識・情報を与えるだけに留まらない。
・学ぶ喜びや楽しさ、知りたい気持ち、確かめる面白さに気づく。
・さらにもっと新しいことを学びたいという強い意欲がわく。
・絵本だけに完結しないで、生活の中に連動していく力のようなものが芽生える

と、いうようなことがあげられます。

次に、現在どんな風に親子で実践しているかを紹介したいと思います。

 

パターンを実践1「海の生物」編

今年の夏は「海の生き物」をテーマに(親が勝手に)絞り込みました。親として子供に勉強させよう!覚えさせよう!みたいな意気込みは全くありません。

ただちょうど子供がお風呂の中で魚のフィギュアをおもちゃとして楽しく遊ぶようになったので、「日常生活の練習」の考え方の延長で、今一番興味のある対象を抜き出してみたのです。

考え方は日常生活の練習や感覚教具と同じです。まずは親として、幼い子に道具や教具を簡潔に準備し、提示するのと同じ要領で、具体と本物(原体験)とつながりのある絵本・図鑑等をあらかじめセッティングします。

「魚のフィギュア」・「水族館」・「海の生き物の絵本や図鑑」を念頭に準備します。

ただ、食べ物などは簡単に具体物として手に入りますが、動物はそういうわけにはいきませんね。

カロラータ社のフィギュアは比較的安価で、特に海の生き物のバリエーションが豊富です。またモンテッソーリ教育では、こういったフィギュアも具体の教具としてよく使うので、揃えておくと便利ですよ!

 

 


出典:http://www.colorata.com/fs/colorata/figurebox_sw1

 

 

 

お風呂の中で楽しく遊んでいる息子に向かって「一番好きなのはどれ?」というと「これ!」と見せてくれました。
「なんていう名前かなあ?」と聞くと、「わからない、ママ、お風呂あがったら名前を一緒に調べよう~。」と言い出しました。

付属のパンフレットを紛失したので、うちにある小さな魚類のカード図鑑で調べてみました。(この辺は準備不足でした。)
エイの写真は一枚しかなく、「このトビエイかな?」と写真を見せると、息子は「違う!これじゃないよ、口の形が違ってたよ。ここがもっとこんな風になっててね・・・。」と、フィギュアの形を思い出しながら説明してくれました。

とりあえずネットで調べたところ、息子の好きなのは「オニイトマキエイ」(別名:マンタ)でした。
他にも好きなサメたちの名前や写真も調べて、楽しい時間になりました。「これは英語ではなんて名前?」とひとつずつ聞かれたので、それも教えてあげました。おかげで魚の名称は日本語より英語のほうが単純で覚えやすい、ということも学びました(笑)

翌日お風呂に入ったら、特に「これ、なんて名前だったか覚えてる?」とは言わずに、「今日もマンタで遊ぶの?」と、さりげなく記憶の定着のお手伝いをしたりしています。毎日、具体と絵本(図鑑)を繰り返し、すっかりなじんできた頃、「夏休みになったら、水族館に行こうね!調べたサメたち、いるかもよ。マンタもいるかなあ?いるといいねえ。」と言うと、息子の顔がパァ~!っと輝きました。

水族館(原体験)→図鑑

という順番のみだと、短い期間に本物と絵本の間を何度も往復体験できませんし、本人の興味の度合いも変わってきます。

今回のプロセスをパターンに当てはめると、

フィギュア→図鑑→水族館(原体験)→フィギュア→図鑑

という流れになります。これを何度も繰り返すと、絵本だけ繰り返し読むより、記憶として定着率が高くなると思います。このパターンの学習方法を子供が一度身につけると、他のテーマでも同じように楽しく学ぶことが出来そうです。

しかもこのパターンを使うと、今までのように、夏休みにどこに連れて行こうか、あれこれ迷って時間をかけずに済みそうです。

そして連れて行く動機がハッキリしているので、目的をもって子供と準備したり、計画する楽しさがあります。
すでに親子として共通認識もあるので、今回の水族館では、親子一緒に楽しむ密度が濃くなりそうです。
なにしろ水族館へ行くモチベーションが最初から違います(笑)

また水族館から帰って具体物に戻るとき、息子もきっと新しい気持ちでフィギュアを手にすることでしょう。

今は海の生き物をテーマにした絵本や図鑑を、私も積極的に探すようになりました。リサーチするとエイの絵本や子供向け図鑑は見当たらないこと、マンタは海上をダイブすることなど、子供を通して新しい発見、興味がなかったことに関心を向ける機会があるのも、また楽しみの一つです。

ちなみに福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」には、自然をテーマにしたものがたくさんあるので、絵本だけでなく写真タイプの子供向け雑誌を見せることもあります。

 


モンテッソーリ流に、そこに具体が入るだけで、子供の反応がまるで違います。どんどん「知りたい」「見たい」という欲求が、子供の心の中に大きく膨らんでいくのを実感しています。しかも、私までも学びたい欲求がわいてくるから不思議です!

おそらくこのパターンを繰り返し使っていると、小学生になってからの夏休みの自由研究とか、読書感想文も自分ですぐに探せるんじゃないかなと思います。
モンテッソーリ教育でいう「自律」と「自立」ですね。(「モンテッソーリ教育を受けたその後は?恩恵を受けた子供たちの軌跡!」参照)

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パターンを実践2 「野菜」編

モンテッソーリ教育を学んでから、親として選ぶ絵本も変わってきました。写実的で生活に密接したものをピックアップするようになりました。
最近畑を借りて子供と一緒に畑仕事をするようになり、じゃがいもの収穫期にきたので、野菜や植物たちが土の中でどんな風に成長するのか、同じパターンを使って一緒に学び中です。

今回は「じゃがいも」・「畑(じゃがいも堀り)」・「野菜の絵本」でセッティングしました。
パターンは

畑で観察・野菜のじゃがいもをマッシュするお手伝いや料理を手伝ってもらう機会・食べるを増やす・→絵本→じゃがいも堀り→絵本

です。

ごんごろじゃがいも

 

出典:http://www.doshinsha.co.jp

(ベッドの中で読みながら)
私:うちの畑のじゃがいもの花は何色だったっけ?
子供:白!白かったよ!
私:そうだね、じゃあどのおいもかな?
子供:これ!
私:ピンポン!これは男爵イモっていうんだよ。
私:土の中でひとつの種イモからどのくらいジャガイモができてる?
子供:(一生懸命数えて)10個!
私:そうだね、10個くらいできるみたいね。今度じゃがいも掘りした時に、うちのじゃがいもには、いくつくらいついてるか数えてみようね!
子供:うん!!数える!!

と、ベッドの中で楽しい会話が弾みました。
息子の新しいことを学ぶ楽しさ、畑に行くワクワク感が、私にも伝わってきました。生活と絵本の世界がリンクする瞬間です。

うちの場合、正直子供たちがこういう類の絵本を率先して選ぶことは、ほとんどないです。ただ与えれば、子供は興味を持って読んでくれます。
中にはこういう絵本を積極的に選ぶお子さんもいるかもしれませんが、幼いうちは、親が意識して季節と子供の興味に合わせた、写実的な絵本を選んで与える必要性があると感じています。あとは自分の好きな絵本を選ばせてあげたりすることでバランスを取っています。

読み聞かせの間の脳の働きと効果とは?

東京医科歯科大学の泰羅雅登教授が、「読み聞かせの間、親子の脳がどのような反応をするのか」、という実験をしたところ、子供の前頭前野が活発に働くと仮定していたのに、意外なことに反応がなかったとのこと。(http://www.kyobun.co.jp参照)

では前頭前野はどんな働きをするのでしょう?

・脳の活動性の調節に重要な役割を果たしている。
・記憶や学習と深く関連している。
・特に初めて体験する作業などで、この領域の活動が必要であり、慣れてくると別の脳の領域に任されるようになる。
(参考文献:https://kotobank.jp)

・思考や創造性を担う脳の最高中枢。
・生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などをつかさどっている。
・前頭前野は、脳全体の司令塔、あるいはオーケストラの指揮者にたとえられる。
(参考文献:http://goodbrains.net)

 

そう言われると、確かに読み聞かせは、きっと前頭前野が活発になるに違いない、と想定してもちっともおかしくありません。ところが、読み聞かせ中に読み手である、母親の脳の前頭前野が活発に反応したらしいのです。これってとても不思議ですね。逆に聞き手である子どもの脳では大脳辺縁系が活発に働いていたそうです。
では大脳辺縁系はどんな働きをするのか簡単にまとめますと、

・本能行動や情動に重要な役割を担っている
・情動脳と表現されることもあるように、ここで生まれる情緒は「快・不快、好き・嫌い、怒り・恐怖、接近・回避、攻撃・逃避」などであり、生物がその生命を維持するために非常に重要とされている。
・動物として生きて行くために必要な機能を持っている。
・感情や記憶が生まれる中枢で、怒り、悲しみ、恐怖などの情動と密接に関係するといわれる。
(参考文献:http://www.s3wam.net)

つまり科学的に解釈すると、「絵本を読み聞かせる」、ということは、子供にとっては、人間として一番根本的な脳の働きをする場所を刺激されるわけですね。知識や情報に左右されずにダイレクトに心に入ってくるのでしょう。
モンテッソーリでは遊びやお仕事を通して無意識に学ぶ喜びを身につけていきます。読み聞かせもそういう形で、学ぶ喜びに導けたらいいのかな、と考えています。

絵本を読むというのは、単純に読み聞かせるだけでも、学力があがるなど、確かに一定の効果を得らえるかもしれません。
でも、生きた会話や自分の生活にリンクしていく楽しさは、特別なもの。ベッドの中だけでなく、親子の中で共有できる範囲が広がります。

まとめ

私は絵本の読み聞かせによって「頭のいい子」に育てたい!とかいう動機は特にありませんでしたが、絵本という媒体を通して、子供と同じ世界を経験したい、という願望が妊娠前からありました。
妊娠7ヶ月目くらいから毎日読み聞かせをするようになり、産後退院して帰宅した日からも、さっそく読み聞かせをしてきました。
2歳くらいになると夜に限らずいつでも本を持ってきては「読んで~!」攻撃が始まります。子供たちは毎晩、絵本を読みながら眠りにつきます。
この時間が一日の中で、最も幸福で、リッチな時間だな、と感じます。

モンテッソーリ流の「読み聞かせ」に取り組んで感じた良さは、親子ともども決して「お勉強モード」にならずに、楽しく遊び感覚で、しかも一緒に学べるところです。
ただし、絵本のすべてをこのパターンでやる必要性はないと思います。子供をよく観察し、子供の敏感期に合わせて、一番興味を持ったものをピックアップしながら、自分たちにあったパターンを提示してあげればいいのではないか、と思います。

なによりも、「読み聞かせ」の時間を通して親子の絆が深まることが一番大切ですね!

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