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モンテッソーリ教具を手作りで!100均で揃える方法!

モンテッソーリ教育では子供の成長に合わせて様々な教具があります。

ざっと紹介しますと、

  感覚教具
  算数教具

  言語教具
  地理教具
  生物教具

などがあります。
乳幼児期に「日常生活の練習」を繰り返し、感覚教具を本格的に使い始めるのは、基本的に3歳以降になります。これらの教具は、子供の五感に訴えるものとして、緻密に計算されて設計されています。

子供たちには、限られた時期にだけ現れる運動機能や知的発達があり、その現象をモンテッソーリは「敏感期」という言葉で表現しました。この時期特有の発達をサポートするために、モンテッソーリが考案したものが、「教具」と呼ばれるものたちです。

子供たちは教具という具体物を通して、抽象というシステムを、五感を使って感覚的に学ぶのです。

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感覚教具で手作り出来るものはこれ!

数や言語の教育の前段階として、感覚教育があります。
言語教具は手作り出来るものがたくさんありますが、感覚教具は手作りが難しいものが多いです。
特にピンクタワー、茶色の階段、円柱差しなど精度と外観の美しさを要求されるものは、手作りせずに購入したほうがよいと思います。

出典:http://www.dzooom.com

モンテッソーリ協会では、感覚教具を手作りしないよう忠告しています。なぜなら子供の視覚と感覚に訴えるものは、統一性・均等性・精度・外観の美しさが最も重要だから、という理由からです。
海外ではこれらの教具を手作りされている方々もいらっしゃいますが、実際のところ、上記の条件を満たした作品はお目にかかったことがありません。

しかしながら、感覚教具を全部購入したらすごい額になるので、お金に余裕のある家はいいでしょうが、ホームスクーリングの場合、普通はなにかを手作りしないと負担がかかります。購入しないと絶対無理なもの以外は、なんとかしたいものです。

近くにモンテッソーリの園があればいいのですが、うちのように、近所に導入している幼稚園もこどもの家もない場合、お稽古事として週一で遠方まで通わせるか、「自分が学んで教具を揃え、自分が教える!」しかありません。そもそもモンテッソーリ教育は、独特なスタイルではありますが、しっかり学べば家庭でも十分に教えられる内容ばかりです。また自分も学び、そして母親としても成長する機会になります。

手をこまねいている間に子供はどんどん大きくなります。感覚教育の前段階である、日常生活の練習の用具や教材は手作り出来るものがほとんどです。なにしろ「日常」に密接しているものばかりですから。

しかし、モンテッソーリ教育の中でこの「感覚教育」の3~6歳の間は、最も重要視される大切な時期。できるだけ教具を揃えてあげたいものです。そして、これらの教具を使う期間は数年間ですから、必要最低限のものだけ購入し、あとは手作りしたいと思いました。
言語の教具は手作り出来るものがたくさんありますが、感覚教具も頑張れば手作りで出来るものもあります。ただし、感覚に訴えるものなので、正確さと美しさは重要です。

まずは構成三角形、12枚の青い三角形、色板は手作りでも十分教具として立派に役割を果たせるので、是非チャレンジしてみてください!

 

12枚の青い三角形と構成三角形は簡単に作れます!

私が最初に作ったのは12枚の青い三角形。図形だから算数教具と思いきや、実は感覚教具です。
算数教育の土台になるものを感覚を通して学びます。

具体から抽象へ向かう教育方法ですから、この感覚を使った遊びは、最終的には幾何学へと向かいます。
100均の青いマグネットシートを形通りに裁断し、両面貼り合わせただけですが、床の上でもマグネットボードでも使えるので重宝しています。
マグネットシート4枚で出来たので、400円で済みました。去年作ったので記憶が定かでないのですが、ミスしなければ、シート3枚でおさまったかもしれません。

サイズはこちらのサイトから“Blue Constructive Triangle"を参考にしました。
角度をミスってしまうと、ズレが生じるので出来るだけ慎重に、正確に裁断することがポイントです!

これは6つの星型。


当時4歳の息子には、直角と鋭角の判別が難しかったようで、6つの星型が限界でした。5歳になったいまは、しっかり判別できるようになって、正確に作っていけます。

次に構成三角形です。将来、幾何学、分数、ピタゴラスの定理の証明などへ発展していく土台となる教具です。こういうのを幼児期に自然と学べるのってうらやましいなって思います。

型はこちらのサイトをダウンロードして光沢紙にプリントアウトし、ラミネートして切りぬいたら、以下のように100均のカラーボードのホワイトに貼りつけ、カッターで裁断しました。

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構成三角形は5つ箱がありますが、こちらは第3の箱の出来あがり。うちのプリンターでは薄いグレーがほとんど白で出てしまいました。赤もオレンジに近い色です。


全体的に鮮やかな原色にはならなかったので、はっきりとした色合いのものが欲しい場合には、白黒バージョンもあるので、自分でペイントするか、有料サイトからダウンロードすることをお勧めします。マグネットシートで作ってらっしゃる方もいました。

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カラーボードは厚みを出すにはよいけれど、普通のカッターだと上の写真のように断面がシャープに仕上がりませんでした。女性の力だとスパッとした切れ味になりにくいかも。

※「発砲スチロールカッター」というものを最近知りました。それを使うと断面はとてもきれいに仕上がります。ダイソーにありました。

使用感は問題なかったので、私はその後、適当にトリミングして仕上げました。あとはポロポロと断面からカスが出てきやすいので、透明マニキュアなどを縫って断面を固めたほうがいいかなと思いました。出来あがった三角形たちを入れるための箱はまだ作っていません(汗)いまのところジップロックで5つに分けて保管中・・・。

しかし、それでも紙代、ラミネート代、カラーボード代、トータルしても300円程度です。サクサク作れば1日で出来てしまいますよ!

ホームスクーリングをしよう!という場合、絶対に不可欠なのが、ラミネーター!

必須なので、一台はぜひ持っておきたいものです。

色板はちょっと難易度高め!

次に色板ですが、これは作りながらめまいがしそうになりました。全部揃えると1万以上かかります。楽な方法もあると思うのですが、私は100均で購入した板目紙に、プリントアウトした色板をカットして貼りつけ、ラミネートして仕上げました。(色板は色彩が重要なので、きちんとしたフォトペーパーに印刷しました。)
こちらのサイトの"Color Boxes"からダウンロードしました。

印刷物をペーパートリマーやカッターで裁断すると、裁断の正確さは高いのですが、以下のように切り口の塗装が落ちて白っぽくなったので、面倒でもハサミで裁断するほうが綺麗に仕上がりました。

写真の見た目はしょぼいですが、実物はけっこう綺麗に仕上がっています。問題は断面に色がないことです。ペンで塗るしかない感じ・・・。

それでもやっぱりトータル1000円もかかりませんから、せっせと頑張るわけですが、労働力で1万以上は使っている気もします(笑)地道な作業なので、気長に作ります。

まとめ

他の分野の教具としては、メタルインセッツや幾何タンスがあります。これは一筋縄でいく手作り教具ではありませんが、アメリカでは作ってしまうツワモノもいらっしゃるんですよね~。

いろいろリサーチしても、海外の方たちは学校で想像力とか個人の力、発展性に力点を置いた教育を受けているせいか、応用力がすごいな~といつも感心させられます。

私も自分でどれだけ安く、しかし教具としてしっかり使えるか、ということを念頭に置いて、残りの教具をどうやって作ろうかと試行錯誤しているところです。
また閃いて作ることができたら、こちらでご紹介したいと思います!!

追記:言語教具を作成しましたので、興味のある方は併せてお読みくださいね。
1「モンテッソーリ:言語教育の教具を簡単手作り!インセッツ編
2「モンテッソーリ言語教具を100均で簡単手作り!砂文字板編
3「モンテッソーリ言語教具を手作りで!移動五十音の箱編

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