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熱中症の予防は甘酒を!米麹と酒粕甘酒の違いと注意点は?

今年の夏は平年並みということでちょっとホッとしていますが、それでも夏が暑いということに変わりはありません。

数年前に起きた塩麹ブームに乗って、麹で作る甘酒も人気が出てきました。冬だけでなく、夏の熱中症対策として飲む人も増えてきています。

本来は夏の飲み物であること、「飲む点滴」と呼ばれる栄養ドリンクである、という認識も広まってきていますね。

それに発酵食ブームも相まって、美容や健康にも良いということで、年中取り扱うお店も増えてきています。

しかし健康のため、と思ってせっかく飲んでいても、間違った情報を鵜呑みしてしまうともったいないことになるので、ここはちょっと深堀りしてみたいと思います!

  1. 甘酒が熱中症の予防によいと言われているのはなぜ?
  2. 酒粕タイプと米麹タイプ、どっちが夏の栄養総合ドリンク?
  3. 米麹甘酒は栄養分の宝庫!!
  4. 米麹を買って手作りしてみよう!

 

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甘酒が熱中症の予防によいと言われているのはなぜ?

江戸時代から夏のドリンクとして飲まれていた!という記述が多いのですが、甘酒自体は、古代中国王朝から入ってきた飲み物で、日本でも宮中の一部の人たちしか飲むことが出来ませんでした。

すでに古墳時代から存在する飲み物なのですね。夏が始まる頃に、暑気払いとして頂いていたようです。

それが一般人に広く普及するようになったのは江戸時代のこと。夏には大人だけでなく、小さな子供が夏の流行り病や下痢・食中毒などで亡くなることも多かったのです。

甘酒には酵素の働きによる整腸作用もあるので、親はその予防策として、子供たちに甘酒を飲ませたようです。

現代では、熱中症が今の流行り病的位置づけにあると言えそうです。

そもそも、熱中症は気温・湿度が一気に上昇した時に、体内に熱がこもり、身体の水分や塩分のバランスが崩れて脱水症状を起こすのが原因でかかります。

乳幼児やお年寄りがかかりやすいのは免疫力や抵抗力が少ないからです。また現在は、仕事のストレスや栄養不足で、勤務中にかかる中年層も増えています。

そういう意味で熱中症予防としては、水分をこまめに摂るだけでは足りない人もいます。

甘酒がよいと言われるのは「水分・塩分(正確にはナトリウム量)・糖分」のバランスもよく、麹菌の酵素の働きで栄養バランスも良いからです。

調べてみたところ、「飲む点滴」と言われているのは、点滴に成分が近いからということですが、そもそも点滴が「甘酒」の成分を参考にして作られたという記述もありました。

点滴というと、イメージするのはおそらく維持液(3号)のことじゃないかと思います。私も調べるまでそう思っていました。

しかし、どうやら「栄養剤」としての点滴のことを指すらしく、高カロリー輸液と同等の成分が入っている、ということになるようです。

つまり甘酒の成分を参考にした、というのは、高カロリー輸液のことかもしれません。(普通の点滴はそれほど栄養豊富ではない。)

 

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酒粕タイプと米麹タイプ、どっちが夏の栄養総合ドリンク?

甘酒には酒粕タイプと米麹タイプの二種類がありますが、一体どちらが夏の栄養ドリンク、飲む点滴と呼ばれるものでしょう?どっちでも同じじゃないの?と思われるかもしれませんが、違います。

巷で知名度の高い某メーカーの缶タイプものがいたるところで販売されていますが、材料をみると酒粕、砂糖などが入っています。

点滴にはブドウ糖は入っていますが、砂糖は入っていませんし、アルコールも含んでいません。

手作りでも酒粕甘酒は砂糖を入れないと甘くなりません。そして酒粕自体は、ナトリウムは少量しかないので、塩も投入します。

また米麹甘酒よりもたんぱく質を多く含みます。ですから熱中症対策以外でも、ダイエット中の方には米麹タイプをお薦めします。

また酒粕甘酒はアルコール分を含むので小さな子供も飲用できません。しかし米麹甘酒よりは手軽に作れますし、日本酒好きな方には、やはり酒粕タイプは人気だと思います。酒粕甘酒は、あくまで嗜好飲料として楽しむ程度に飲むものだと思います。

熱中症対策として飲みたい方は、米麹甘酒を購入あるいは作ってください。また、市販のものを購入する時には裏に書いてある原材料をチェックしましょう!

私は急いでいる時に、大きなペットボトルサイズの米麹甘酒を、よく確認せずにスーパーで買ったことがありますが、飲んでみたら全然おいしくなくて「えっ?!」と思ったら、原材料に「寒天」や他の添加物が入っていたことがありました。

米麹タイプでも油断せずに必ず確認しましょうね!

最近飲んだ市販品の中で一番自分が手作りしたものに近い!と感じた甘酒はこちらです。(2018年記述補足)


ちょっとお値段が張りますが、本当に自然な味わいです。118gの小さいサイズもあり、スーパーでも購入できるので、手作りは面倒だな、、、という方は、こちらを一度試しに飲んでみられることをおススメします。

では甘酒にはどんな栄養分が含まれているのでしょうか?

米麹甘酒は栄養分の宝庫!!

甘酒は「米、水、米麹」の三つのみで出来ています。ここでいう甘酒は、米麹の甘酒のことを指します。

しかしご存じの通り、白米にはほとんど栄養が残っていません。ビタミン・ミネラルが少なく、特にビタミンB1の欠乏により、庶民にまで広がった白米食で、江戸時代には脚気が流行しました。

ところが、この白米に麹菌が加わると、ビタミンB2は6.3倍に、葉酸は2.8倍増えます。甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれています。

栄養ドリンクにはこのビタミンB群が必ず入っています。疲労回復に欠かせない成分ですが、栄養ドリンクは他に添加物も多く含まれ、カロリーも高く、過剰摂取は禁物です。

しかし甘酒は自然な発酵食品で身体に優しく、天然由来のビタミンB群がバッチリ摂取できます!

それだけでなく麹の酵素は、米のでんぷんをブドウ糖に、たんぱく質を必須アミノ酸に分解して、栄養をさらに豊富にしてくれます。そんなわけで、たんぱく質や脂質が少ないのです。

また甘酒に含まれる糖は約20%。糖の8割はブドウ糖で、2割はオリゴ糖や無機イオンでできており、点滴とほぼ同量のナトリウムが含まれています。麹菌のおかげでビタミン・ミネラル・糖がバランスよく含まれているわけです。

発酵食品はプラスアルファの働きも大きいので、これまで記述した他にも、微量ながらに様々な栄養素が含まれているはずです

ですから、夏の暑い日の疲労回復や栄養補給として、甘酒は古くから人々に愛されてきたわけですね。

また、発酵食ブームでいろんなレシピがたくさん出ていますが、麹菌や納豆菌などは加熱に弱いので、高熱になると大切な菌が失活、もしくは死滅してしまいます。

酵素の働きを重視するなら、70度以上の熱で調理するのは避けましょう。

 

米麹を買って手作りしてみよう!

数年前にお友達から手作りの塩麹と甘酒を頂きました。ちょうど塩麹ブームが始まりつつあった頃です。

その時に、甘酒って手作りできるんだ!って驚きました。しかもおいしい。そして偶然雑誌でサマードリンク特集をしていたのですが、その中に甘酒があって、「え?甘酒って夏の飲み物なの!?」ってさらに驚きました。

それで初めて自分で手作りしてみたところ・・・すごくおいしい!!!軽いカルチャーショックを受けたほどです。

私の感想としては、もち米+おいしい米麹で、鍋でことこと煮たものが最高においしかったです。炊飯器で作ったのとは味が違いました。

しかし、温度チェックとか、かき混ぜたりだの、作っている間は長時間家を空けることが出来なかったので、今はヨーグルトメーカーを使って楽して作っています。

米麹もピン切りだな、と思いました。麹屋さんで買った麹で作った味噌や甘酒は、信じられないほどおいしかったです!市販の乾燥麹で作ったら、あまりおいしさを感じませんでした。最初においしいのを知ってしまうと舌が拒否します(笑)

ちなみに知名度の高い「みやここうじ」では普通においしい感じです。

一度作ってしまえば冷凍保存がきくので、たくさん飲めない人は、必要な分だけ解凍しながら摂取するといいと思います。

まとめ

2歳の娘はたくさん飲めないのですが、凍らせてキューブ状にしたものは、毎日何個でも食べたがります。最近、人からもらってアイスキャンディーの味を覚えてしまい、糖分の摂りすぎを心配していましたが、甘酒なら安心です。

甘酒はぬか床にもなるので、今年は野菜をつけてみようかなと思います。

初めて甘酒を作った時には、おいしすぎてもったいぶって飲んでたら、何日か経つと冷蔵庫に入れていたのにもかかわらず、味が変わってしまいすっぱくなっていました!!ショックでしたが駄目になってしまったのだと思い、捨てました・・・。

ところが!!今回調べていたら、甘酒は賞味期限を過ぎても、それは酢酸発酵した米酢になっているので、食酢として使えると知って衝撃を受けてしまいました。

次回はうっかりしても、捨てるようなことはいたしません・・・。

そろそろ気温も上昇する時期です。暑くなってから慌てて飲み始めるのではなく、梅雨が明ける前から常飲して備えましょう!

いまや海外では「ジャパニーズ・ヨーグルト」として売られています。

麹菌・甘酒は医学的・科学的証明のない時代から先人の知恵として、受け継がれてきた日本食の遺産ですから、大切にありがたく頂きたいものですね!

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