29Oct
小豆カイロって知ってますか?私は塩枕を作るためにリサーチしていた時に初めて知りました!
塩枕は暑い夏に作成していたので、さすがにその時は作る気になれませんでしたが、最近めっきり冷え込んできたので、早速作ってみることにしました。
昔から存在していたようですが、最近エコなカイロということで、ここ数年流行っているようです。被災地支援でも作られたこのカイロ、使い捨てと違って環境にも優しいですし、身近な素材を使って、しかも繰り返し使えるという点でも優秀ですよね。
エコなカイロとしては小豆の他に、糠(ぬか)や玄米を使用したものもあります。形状は様々なパターンがあるので、好みの形、当てたい場所によって変わると思います。
何がいいって、これらの食材は、適度な水分を含んでいるため「湿熱」となります。乾熱(ファンヒーターや電熱式のもの)より、体内への熱伝導率が非常に高くなるため、冷え性の方は自宅での自然な温熱療法として、湯たんぽよりも手軽に行なえるという点です。(糠は炒って乾燥するため、塩をいれて水分を吸収させます。)
そんなエコカイロについて調べて、実際に作ってみたのでシェアしたいと思います!
- エコカイロの中身、形状はどんなものがあるの?
- 3つのタイプのカイロの作り方と使い方のコツは?
- 妊婦さんのお手軽でエコな冷え対策のアイテムに!
エコカイロの中身、形状はどんなものがあるの?
エコカイロは小豆だけでなく、糠、玄米などもあります。温めた時にどんな香りを好むかによっても選びは変わると思います。
小豆は最初のほうだけですが、餡の香りがふんわり漂ってきて、ホッとします♪
乾燥トウモロコシだと、ほんのりポップコーンの香りがするそうで。ポップコーン用は当然使用不可ですが。
形状としては
・首肩用(ネックピロー)
・目用(アイピロー)
・腰・お腹用(ホットパック)
の三つに分けられると思います。
おそらくこの三つがあれば、温熱療法的冷え対策としては最強な感じがします!
お尻の下に敷く座布団タイプを作られる方もいらっしゃるようですが、デスクワークや車で活躍しそうな感じですね!
また、どのタイプでもレンジの連続使用は不可です。各々レンジやカイロのサイズによって理想的な温度にするにはワットや分数も違うと思うので、600Wで1分(2分以上暖めない)を基準にして、自分に一番いい暖かさを研究してみてくださいね!
※カイロは直接肌に触れたままにしておくと、低温火傷しやすいので、かならずカバーをつけるか服の上から使うようにしてくださいね。
3つのタイプのカイロの作り方と使い方のコツは?
手作りだと自分の体格に合わせたり、好みの幅やサイズ、形状に出来るのがいいところですよね。
ネックピロー、アイピロー、ホットパック(カイロ)の作り方と使い方、感想を紹介したいと思います。
<ネックピロー>
私は余りものの手ぬぐいを半分に折って縫いました。もっとかわいい生地で作ったほうが見た目的にテンションあがるかも(笑) 私はデイリーユーズなので意図的に地味な生地にしましたが・・・。
10㎝間隔で6等分したので、だいたい生地は16㎝×60㎝(プラス縫い代1㎝ずつ)ということになります。
半分に折って、紐をつける場合は、一本差し込んでおいてから2辺を縫い、ひっくり返します。
次に入れ口から小豆をいれて区切りを縫い、最後の一辺を1㎝折り込み、また紐と一緒に縫っておしまいです。
失敗した点は、豆を全部入れてから部屋割りして縫ったことですね。手で豆を押しのけて縫うのも大変でしたし、それでも両側から豆が押し合ってくるので、一粒ポロっと手前に出てきて、慌てて中断するなど、かえって労力使いました。
手縫いだとここまで苦戦しなかったでしょうが、それだと縫うのに時間がかかります。これも好みですよね~。
面倒でも小豆を入れる、一区切り分縫う、また小豆を入れる、次の区切りを縫う・・・の繰り返しをするほうが良いと思いました。反省・・・。
また生地の色の糸がなかったので、透明糸をつかったんですが、レンジは問題なかったけど、ナチュラルな手ぬぐいにビニールっぽいナイロン糸は不釣り合いでした・・・。
小豆の量は均等でもいいのですが、首にかける場合、全体的にズッシリするのが嫌だったので、首に当たる部分(3・4)を一番多く、肩(2・5)を普通、垂れの部分(1・6)を気持ち少なめに入れました。
手元にあった小豆(市販品)が250gだったので、少ないかな?と思いましたが、下記の図のような配分にするとちょうどよかったです。
もう長さも部屋割りも好みがあるので、尺はそれぞれ好きなサイズにするといいと思います。実際使うとき、襟元はボタンにしたりスナップをつけたり、あるいは何もつけなかったりと、こちらも自由ですが私は紐をつけました。
だって主婦は真冬の早朝のキッチンでの立ち仕事の時など、体が冷えやすいですよね?この長さの紐をつけておくと、腰やお腹などにベルトのように巻いて使えるのです~。
紐をつける場所は真ん中につけましたが、一番上でもいいと思います。ピローの形状も好みですよね。両端はカーブをつけて丸みを持たせたり、全体的にハンガーっぽく曲線的な形にしてもいいし。
エコカイロの保温時間はだいたい20~30分ですが、フリース等のカバーをつけると、保温時間がもっと長くなるそうです。すごく寒くなったら私もカバー作るかも。
生地は、天然素材のものを選んだほうがいいようです。化学繊維だとレンジで溶けたり、変質したりする可能性があります。市販のタオルなどで作る場合には、金糸などが入っていないものを選びましょう。
<アイ・ピロー>
内袋は相変わらずさらしの抱っこ紐の余り布。なんせもとが10mなんで、どんなに使っても一向に減らない(笑)
外カバーは塩枕の余り布。直接肌に触れるものは優しい肌触りがいいので、今回もダブルガーゼで。
内袋(19㎝×16㎝)
①生地を半分に折って(19㎝×8㎝になる)1㎝内側の2辺を縫う。
②ひっくりかえしたら玄米を入れる。(玄米はちょうど1カップがピッタリ入ります。)
③最後の一辺(入れ口)を縫う。
④外カバーは底の部分が輪になるようにして20㎝×10㎝(輪のほう)に裁断。
⑤10㎝側の両端にジグザグミシンをかけ、5ミリほど中に折り込み、さらに2センチほど内側に織り込んで直線縫い。
⑥中表にして20㎝側の両サイドを1㎝内側直線縫い。
⑥ひっくりかえして出来上がり。
今回は写真のように、内袋をスポンと差し込むだけのタイプにしました。裏地をつけてもよいですね。
全体的に1㎝増で作るともう少しゆったり感があるかなと思いました。
こちらは小豆を使わずに玄米を使いました。暖めて目に乗せると「ご飯が炊きあがる時の匂い」がしました(笑)それでも小豆・糠・玄米の中では一番香りが弱いです。(保温度は一番高かったです。)
玄米にラベンダーなどの乾燥ハーブを入れるっていうレシピもありましたが、ハーブは割と早い段階で香りが飛んでしまうと思われるので、敢えて入れませんでした。
コットンかティッシュに好みのエッセンシャルオイルを内袋とカバーの間に仕込む、というのが毎回フレッシュな香りを楽しめていいかなと思います。小豆や糠だと香りがぶつかるので、オイルを使いたい方は玄米にすることをお勧めします。
このアイピローがなかなか優れモノで、ベッドで仰向けになって首の下や仙骨のところに入れると、ジャストフィットするんですよ~。
ベッドでかなり重宝しそうです♪
<ホットパック>
いわゆる、スタンダードなタイプのエコカイロです。これは外カバーを装着した子供用。右は授乳用ブラウスを作った時のダブルガーゼの余り布。ピンク好きな娘がこの生地を希望。左は息子の出産グッズを作るために購入したにもかかわらず、ずっとお蔵入りしていた生地。
こういった少しの生地で済むグッズって余り布の処分にもかなり役立ちますね!
中身は糠と玄米と塩+唐辛子。割合は2:2:1。糠・玄米1カップ、塩半カップでちょうど一個分でした。
糠は防虫を兼ねて炒りました。塩も海水塩のためサラサラにしたかったので、一緒に炒ってしまいました。そして玄米を足して混ぜて投入。
内袋は出来上がり寸法14㎝×16㎝、外カバーは18㎝×42㎝で三つ折りにして作りました。作り方は内袋、外カバー共に、塩枕の時とまったく同じ要領で作りました。(塩枕の作り方と効果!簡単な湿気対策と注意することとは?参照)
娘のほうは唐辛子入れませんでした。違いを確認してみたくて。唐辛子は丸ごと1本のままでもいいのかもしれませんが、効果を分散するために輪切りにして入れました。
確かにですね、湿熱とは別のちょっぴり刺激のある熱を感じました。内袋を持った手で目をこすったらちょっとヒリヒリしたので、唐辛子入りのカイロは少し気を付けたほうがよさげです。カバーをすれば使用時に問題はないですが。
お米の匂いとは違う、穀類のおいしい芳ばしい香りがしますよ。一番匂いが強いかも。子供たちはどんな反応するかなって思いましたが、「いい匂い♪」と嬉しそうに抱っこしていました。
ぬいぐるみの形にしてあげてもいいのかもしれないな~とも思いましたが、使い勝手はパッド状のほうが絶対にいいので、当面はこれでいきたいと思います。
ここで紹介したのは単なる参考なので、お好きな形状、サイズ、生地、中身でぜひともトライしてみてください!
妊婦さんのお手軽でエコな冷え対策のアイテムに!
私の冷え対策はお灸がNO1なので、妊婦さんにも一押しなのですが、お灸は苦手・・・という方もいらっしゃいますよね。(お灸に興味のある方はこちらをご参照ください:お灸の効果って?不妊の方も妊婦さんもまずは冷え取りを!)
このエコカイロもお灸と同じく温熱療法なので、冷え対策の効果としては同等のものを得られると思います。
お腹の赤ちゃんも子宮が温まると喜びますよ!胎動として、胎児は穏やかにのびのびとお腹で気持ちよさそうに動いているのが冷えのない良い状態なのだそうで、激しく動いたり、あるいはあまり動きがない時は冷えが強い可能性があるそうです。
上の子は男の子だからボコボコ激しいんだわって思ってましたが、どうも冷えが関係していたようです。下の子は冷え対策を頑張ったせいか?確かに胎動も穏やかでした。
ホットパックは二個あると、お腹と腰と両方暖められるので活躍してくれますよ!特に後期はお腹の重みで鬱血しやすいですし、腰も相当負担がかかっています。ベッドで横になったときなど、このパックを上手に使うと体がしっかり緩んでリラックスできます!
ご年配の方々にも喜んでもらえるので、私は両親にもプレゼントしました。
他の冷え対策については、こちらの記事も併せてご覧くださいね。(妊婦の冷え対策!おすすめ冬のマストアイテム5つ!)
最近はぐっと寒さも増してきていますので、生姜シロップを作って、体の内側からも暖めるように努めています。(生姜で冷え対策!ダイエットやがん予防に効果的なレシピは?)
まとめ
食糧貯蔵で豆類も常備しているのですが、豆って常食しないので、うっかり忘れて消費期限すぎること多かったんです。今回の小豆も去年が賞味期限だったやつ・・・。
古くても十分食べられますが、どうせ補充するので小豆カイロに使用しました。出来れば全部小豆で作りたいところですが、小豆ってそれほど安い代物ではございません。
ネックピローは料理をしているときも、腰回りがポカポカで、体もよく動きますよ~。ガンガン使うとすぐに汚れてしまいそうですが、中身が小豆なので、そのまま水で手洗いで干す、という洗濯が出来るのもこのカイロのいいところですね。
ホットパックタイプだと、腹巻の中に入れて固定する、ということもできますが、重心が一点に集中するので動きにくそうなイメージがあります。
一番顔に近くて面積を占めるネックピローに小豆は使いましたが、アイピローが一番匂いを強く感じますね。ホットパックのように大きなエコカイロは、毎日捨てられる運命の糠を使用しました。
冬支度の準備としてエコカイロを作っておくと便利ですよ!秋も朝晩は冷え込みの強い日がありますから、そんな時にも重宝します。そのうえ3シーズンバッチリ使用できるところもいいですよね。
娘も糠を炒ったり、玄米を混ぜ込んだり、漏斗で袋に流し込んだりというお仕事が出来て満足そうでした。「楽しかったね~♪」とかなり喜んでいました。子供たちと一緒に作るのも(時々邪魔してくるのが大変ですが)、中身の入れ替えは、毎年秋の恒例行事にするといいかなと思いました。
小豆は3年くらいは持ちそうですが、他のは1年を目安に定期的に中身を交換しましょうね!
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