19Jan
クレイバスやクレイパックなどは日本でも認知度が高くなってきていると思いますが、フランス式の沐浴「クレイバス」はご存知ですか?
うちの子供たちは、アロマクレイバスで沐浴期間を過ごしました。
今回は、自然育児を心がけた私の中で、特によかったな~と思うこの「クレイバス」をお勧めしたくて、この記事を書くことにしました。
クレイバスをするとどんなメリットがあるのか、またどんなクレイを使ったらいいのか、ということについても体験談を交えてシェアしたいと思います。
- 赤ちゃんを守る胎脂の働きとは?
- クレイバスのメリット
- 沐浴に最適なクレイは?
赤ちゃんを守る胎脂の働きとは?
経産婦の方ならご存知だと思いますが、赤ちゃんは生まれてくるときに、体全体に「胎脂」を纏って出てきます。
クレイバスについて語る前にまず「胎脂」とは何なのか、ということをお話ししたいと思います。
妊娠中期(約18週あたり)から胎児の皮膚の上を白いクリーム状の物質が覆っていくようになります。この胎脂の主な成分は胎児の皮脂、皮膚から剥がれ落ちた細胞、抜け落ちた産毛等です。
すべての胎児は、出産時にこの胎脂を全身に纏って生まれ出てきます。
https://commons.wikimedia.org/
胎脂には防水機能があり、出生時の体温低下を防ぐ、保湿機能がある、出産時に産道を通りやすくするワックスのような役割を果たす等、様々な面で不可欠なものです。
赤ちゃんが生まれると、病院でまず最初にするのが沐浴なのですが、最近はこの「胎脂」の機能についての見識が増えてきたおかげで、産後直後に沐浴させずに数日置く、という病院も増えてきているのだとか。
私はと言えば、一人目の妊娠中に、自然出産についての本を読んだ時に初めて「胎脂」の役割について知りました。それで生まれる前から、「沐浴はベビーソープを使わずに、クレイバスにしたい!」と思ったのです。
息子の時は、病院で産後すぐに石鹸で洗われている我が子をみて、バースプランに入れておけばよかった・・・と後悔しました。
娘の時は助産院で、こちらは「数日沐浴させない」というのではなく、「沐浴中に無理に剥がし落とさずに、石鹸なしで洗う」、と言われました。それで安心してしまったのか、特にクレイを使ってください、とお願いすることもなく、お任せしちゃっていたなあと、今書きながら思い出しました。
生まれてから数日間は産院側が沐浴をしてくれるので、親が入院中にする沐浴は、だいたい退院前に1~2回程度。
なので、私自身が胎脂のついた体を見るのはオムツ替えの時くらいでしたが、産後数日間の娘の裸体はかなりワイルドな状態・・・。正直、見た目は麗しくないです。でもこれが本来の姿なんだろうな〜とも思いました。
空気に晒されれば胎脂もだんだん乾燥していくので、それほど長い期間張りついているわけでもありません。石鹸を使わないでも、退院する頃にはだいたい落ちていました。
※今はバースプランを出す病院も多いので、胎脂を自然に落としていきたい場合、入院中もクレイを使いたい場合は、医師に相談してみてくださいね。
クレイバスのメリット
私がクレイバスをして1番よかったなと思ったのは、私自身の負担が少なかったということです。
もちろん、産後1か月はパパやバーバたちが交代しながら沐浴してくれましたが、午前中の沐浴はだいたい私がしていました。(産後1か月は水に触るな、という教えもあるので、家族に頼めるのであれば、それが一番いいとは思います。)
もし石鹸を使っていたら、手が滑りやすく、体を洗う時の緊張度も高く、力も入りやすくなってしまいますが、クレイバスはただのお湯なので、ぬるぬるすることもないですし、ただ体を布で丁寧に撫でて、ツルピカにしてあげることだけに集中していればいいので、余分な力が入りません。
ただのお湯といっても、クレイは塩素除去の働きもしてくれるので、刺激が抑えられ、マイルドなお湯になるんですよ。実際に手を入れてみると、実感すると思います。(フランスでは水が硬水で沐浴には不向きのため、クレイを入れて軟らかくするのだそうです。)
また、石鹸の場合は洗い流さなければいけないので、お湯を入れ替える、あるいはシャワーで流す等のことが必要になると思いますが、クレイバスは洗い流す必要がありません。
沐浴後、赤ちゃんをそのままバスタオルに包んできれいに水分を取ってあげるだけでいいのです。(うんちなど気になる汚れがあれば、先に拭き取ってから入浴させてくださいね。)
これだけでも相当、負担が軽減されると思います。
ちなみに、うちはクレイ+ラべンダーのエッセンシャルオイルを2、3滴落としていました。
※オイルは天然100%で、飲用もできるメディカルレベルのものを使用しています。(興味のある方はお声かけください。)
沐浴時に入れるクレイの量は大さじ1杯。オーガニックのエッセンシャルオイルがない場合、ホホバオイル小さじ1を入れるとよいです。
クレイバスだと、ご年配の親御さんや、初めてで緊張してしまうパパさんでも、より沐浴を楽しめるのではないかと思います。
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沐浴に最適なクレイは?
クレイの種類は結構多いのですが、よく使われるのは6種類。同じクレイでも産地によって呼び方が変わることもあれば、成分によって働きが違ったりもします。
その中でも、最も刺激が少なく、初心者向けなのが、ホワイトクレイとピンククレイです。
ホワイトクレイ・・・美白・保湿効果が期待できる、洗浄力も穏やかなので、乾燥肌・敏感肌の方向け。
ピンククレイ・・・ホワイトクレイにレッドクレイを混合させたもの。ホワイトクレイよりさらに使用感がマイルド。過敏な肌の方向け。
クレイには汚れを吸着してくれる働きもあれば、保湿効果もありますし、オイルも入れていますから、入浴後の保湿クリームを塗ったり、という手間もなし。
我が家の場合、初産の時は、ピンククレイを使いました。ところが、プラスチックのベビーバスだったせいなのかどうかわかりませんが、数か月使うとバスタブがピンク色に染まって、洗っても落ちず・・・。お下がりのものだったからなのか、そこは謎ですが・・・。
生後13日目の息子さん。
沐浴はピンボケ写真しか残っていませんでした。でもピンククレイで洗っているのはわかると思います~。なされるがままに気持ちよく沐浴しております。
あ、そもそもピンククレイは、ホワイトクレイとレッドクレイを併せたものなので、パウダーの見た目は確かにピンクなんですが、お湯に溶かすと赤っぽくなります。
息子の時のベビーバスは汚くなってしまったので、娘の時はリッチェルのベビーバスにしました。また色が付着するのが嫌だったので、この時はホワイトクレイを使いました。
こういうビニール素材だったらピンククレイでも染まることはなかったんだろうか??と思ったり。これは試したことがないのでなんとも言えません。
生後8日目の娘さん。この方はこの頃からすごい慎重派で、いまでもすごく怖がりさん。自分の手でしっかり支えているのは偶然ではなく、安全確保のため(笑)
ホワイトクレイは半透明な感じになります。真っ白になるまで入れる必要はないですし、これでも十分機能します。
しかし、このベビーバスは非常に使いやすかったです。お値段もリーズナブルだし、軽くて収納スペースも取らないし、股の部分にストッパーがついているので、赤ちゃんが滑り落ちる心配もなく、最初からこれを買っておけばよかったな、と後悔したほど、お気に入りでした。
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