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モンテッソーリ:言語教育の教具を簡単手作り!インセッツ編

うちの5歳の息子は現在、「言語」の敏感期に突入しております。小学校にあがるまで、ひらがななど書くことに関しては特に私から教えることはしない、と思っていたし、今出来てもどうせ小学校にあがればすぐに書けるようになるから、そこにエネルギー注ぐより他のことを頑張ったほうがいいんじゃないか、と思っていましたが、彼の中では今現在ひらがなの敏感期真っ盛り。

自分の話す言葉が書けたり、読んだり出来るというのはこれほど大きな喜びを与えるのか、とこっちが驚いたほどです。そういえば私も幼稚園時代には自分で絵本読んでたなあ、と思い出しました。

息子からは「ママ~!″ふ”ってどう書くんだっけ??」「ママ~!″な”って書き方忘れた。教えて!」などという質問が毎日何度も繰り返されて、よっぽど50音表を壁に貼ろうかと思うのですが、今は忍耐してせっせと教具を作っています。

なぜ私が今、50音表を貼らないのか?

それはモンテッソーリ教育でまず「読み」よりも「書き」が先にくるからなのです。

どうしてでしょう?

今回は言語教育の中でもひらがな教育に至るまでを中心にお話ししたいと思います。

  1. なぜ「読み」よりも「書き」が先なのか?
  2. メタルインセッツならぬプラスティックインセッツの作り方
  3. メタルインセッツで習得できるものは?
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なぜ「読み」よりも「書き」が先なのか?

字を読む、というのはモンテッソーリ教育の概念からすると「抽象の世界」です。ところが「書く」という作業は具体です。モンテッソーリではどの分野の教育でもまず「具体」から始まります。そしてその体験を積み重ねて十分に習得できたら「抽象」へと移行していきます。

日常生活の練習から感覚教育に至るまで、ほとんどのお仕事は最終的に「鉛筆を持って書く」ための随意筋を鍛える下地になっています。(随意筋=自分の意思で動かせる筋肉)

モンテッソーリ教育を学んでいくと、どれも子供の興味や脳と体の発達段階に沿った内容になったものになっていることに気づきますが、言語教育も系統だっており、教具も使う順番があります。

「書く」→「読む」→「文法」→「文章構成」という順になっていますが、驚くのはかなり早い段階で文法を学び始めることです。

2歳くらいから「絵カードあわせ」を始め、文字に触れる機会を持つのですが、モンテッソーリ教育を初めて勉強している時は、彼がまだ2歳になったばかりで実践する機会がない上に学びが浅く、子育てに追われてばかりでよくわからないまま素通りしてしまいました。

来年娘は3歳を迎えるのでそれまでにいろいろ教具を揃えたり、今回もう一度言語教育を学びなおして、娘のために慌てて絵カードを作ったところです。

このカード合わせは言語の発達に合わせたもので、使い方も年齢に応じて展開していけるものなので、5歳の息子でも十分使える教材です。

3歳から準備万端で取り組めるであろう娘に比べて、息子には駆け足でいろいろさせることになりますが、今でもまだなんとか間に合う!と気を取り直してせっせと教具を用意しています。

メタルインセッツならぬプラスティックインセッツの作り方

3歳になると「メタルインセッツ(鉄製はめこみ)」の教具を使って、字を書く前段階のお仕事を始めます。実際にひらがなを「書く」より「書き方」を学ぶ時間のほうが長いのが特徴です。

パッと見た目には図形なので算数教育を連想してしまいますが、言語教具です。ただし、この教具は「幾何タンス」への導入にもなります。

そういう意味ではこのメタルインセッツは是非とも揃えておきたい教具なのですが、うちでは全部揃えられないので、どの教具を買い、どの教具を手作りし、どれを省略するか、真剣に考えて決めています。

一度だけ本物のメタルインセッツを触らせてもらったことがありますが、ずっしりと重みがあり、とても美しい教具でした。

それを手作りでどうカバーするか?と悩みましたが、こちらのテンプレートを各2枚ずつコピーし、図形を両面貼り合わせてラミネートしました。

本当の規格は14㎝×14㎝なんですが、このテンプレートのは13.2㎝しかないので、若干小ぶりです。

プリントアウトは微妙なずれがあるため、用紙で合わせるのではなく、青い図形をぴったり合わせることにフォーカスします。
外枠が多少ずれるものもありますが、そこは気にしませんでした。デスクライトなどを当てると、正確に合わせられます。

花十文字だけは、両面合わせても図形がうまく合わなかったので、試しに裏面を逆さまにして重ねたらなぜかうまく合いました。周りを切り落とし、カッターで図形を切り抜きます。

カーブのある図形は自力でやると、思わずあらぬ方向にいってしまいがちなので、危険を避けて100均の曲線定規を使ったところ、大きなズレもなくうまく切り抜けました。

IMG_7931[1]定規は小刻みに動かし、曲線と一致するところを見つけながら切っていきます。カーブの具合に合わせて定規も変えていきました。切り終わったらハサミで細かくトリミングします。

しないと、ラインを描いた時に凸凹したり、ひっかかったりするところがあるので確認して整えていきます。

最後に100均の強力マグネット(ピン型、色は残念ながらクリアしかありませんでした。)がちょうど10個入りだったので、これをつまみとして使いました。
つまみはグルーガンでくっつけました。(子供が扱うとポロッと取れたりするので瞬間接着剤のほうが取れにくい感じがします。)

IMG_7939[1]
ちょっと凸凹したところに急いで適当に置いて撮影したので、図形がずれてますが、実際にはピッタリあってます!

上段:円形・正方形・長方形・三角形
中段:花十字形・曲線三角形・・卵形・楕円形
下段:台形・正五角形

以上10枚です。 まだ下のトレーを作成していない上に、棚のサイズが足りなかったので、とりあえずこんな置き方してますが、通常は5枚ずつ並べます。

正方形のホワイトボード(写真左)に乗せて描けば、しっかり固定されるので、メタルのような重さの代用になります。紙だけだと子供の場合、どうしてもずれやすいので、磁石で重みを代用しました。図形の中心はマグネットなので、しっかり固定されます。

IMG_7978[1]私も初めて描いたので、へたくそです。線がいびつ・・・。

ピンクの外枠の裏側の四隅にも、12枚の青い三角形を作った時の余りのマグネットシート(モンテッソーリ教具を手作りで!100均で揃える方法!参照)をカットしたものを付けました。(マグネットシートは接着剤か両面テープで貼り付けないと、グルーガンだと取れやすいことが判明。)そのため外枠がわずかに浮きます。

ですから外枠を使って描く時には、その少しの浮きがメタルの厚みと錯覚させる効果がある・・・と私は思っています(笑)

IMG_7979[1]

準備としてはこんな感じでしょうか。まだ子供用の色鉛筆がクーピーしかないので、自分の色鉛筆を置いて雰囲気だけ出してみました。

興味深いのは、言葉の構造上、円の描き方は英語の場合反時計回りに書き、日本語は時計回りに書くということです。・・・っていうけど、アメリカの動画見たら、普通に時計回りに書いてる(笑)

どっちも出来るようになったらいいんじゃない?ってことで、うちでは両方させてみようと思います!(一応時計回りをメインとして、それがしっかり出来ていれば、日本語を書くサポートが出来ているということにします~。)

とりあえず本物は1万くらいする代物ですが、自作品は家にあるものばかり使ったので、マグネット代100円のみで出来上がりました!

ただし、ずっと使い続けていくと、小さい子ほどプラスチックの薄くて軽い教具だと扱いが難しく、やはりメタルであることにはちゃんと意味があるのだなあと痛感しました。
うちでは幾何たんすを購入したので、それをインセッツのかわりに使うようになりました。(ほんとはNGだと思うけど・・・・。)

メタルインセッツで習得できるものは?

メタルインセッツは確かに運筆や指先のコントロールのために重要なお仕事であり、3~6歳までの教具ですが、どの教具もその先まで発展形があり、そこでおしまい、というのがないところも魅力の一つです。

幼い時期であっても、図形を重ねて立体的な作品にしたり、はみ出さないように塗る練習、ストライプなどのラインを書く、いろんな色の組み合わせでデザインしてみる、など芸術的センスも磨くことの出来る教具でもあるのです。

最初は枠のみ。次は枠と図形、そして枠内に縦横のライン、それから造形へと発展してきます。枠内にフリーハンドで線をはみ出さないように塗る・描く、というのは強い意思の力や忍耐力を必要とします。

与えらえたものから次第に自分の内側の力を使って表現する、という変化や成長を見ることができる、というのも素晴らしいですね!

出典:http://livingmontessorinow.com/

年齢があがっていくと、以下のような幾何学模様のデザインを何通りも編み出すことができるようになります。キレイ~!
これよりもっと複雑な図案を作り出すこともできるので、子供だけでなく、大人も一緒に創作活動をして楽しめそうですよ。

出典:http://www.deviantart.com

まとめ

息子は3~4歳でアルファベットを先に書くようになったのですが、それはスクールで学んだからっていうレベルですごい執着心もありませんでしたが、ここ最近ひらがなの敏感期がやってきて、ものすごい執着を見せています。

絵本を開いても、文章として理解できていなくても、次々音読してしまい、ひらがなを書いても書き順めちゃくちゃだし、これはまずい!と思いました。

モンテッソーリ教育では、「読み」はまず単語、文節、そして文章として理解を深めていくプロセスがあるのです。

そこで言語教育と教具について真面目に取り組んで調べていたら、それほど重要に思っていなかったメタルインセッツが、かなり大切なポジションを占めていることに気が付いて、この度、大慌てで作成しました。

砂文字板と移動五十音を平行しながら作成していたのですが、それをかなぐり捨てて、途中娘に邪魔されつつも、脇き目もふらずになんとか3~4時間で仕上げました。やはりカッターでカットしていく作業に時間がかかりましたが、それでも思ったより簡単にできたので、興味のある方はトライしてみてくださいね~。

とりあえず息子にプラスティックインセッツを使ってもらっている間に、砂文字板と移動五十音を完成させたいと思います。そして冬休みは言語教具で思う存分、お仕事していただきたいと思います!また出来上がったらUPしますね。

※追記 作成しましたので、ご興味のあるお方はご参照ください。
砂文字版→モンテッソーリ言語教具を100均で簡単手作り!砂文字板編
    移動五十音の箱→モンテッソーリ言語教具を手作りで!移動五十音の箱編

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