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【おうちモンテ】親子の会話が広がるフェルトの世界地図!

フェルトの世界地図を使いだしてから、いろんな気づきがありました。

フェルトの場合、モンテッソーリの教具と違って、陸地の置く場所があいまいになりやすい。特に子供が置こうとすると、正確性がすごく下がる。だから教具ははめ込みパズルなんだなあと感心したり。
そういう意味ではフェルト地図だと教具の美しさ、正確性、規則性というのを表現することは難しい。

結局、モンテッソーリ教育の概念のほんの一部しか理解していない人間が、すべてを悟ったかのように伝えるのは無理なこと。

それでも、ほんの一部だけでも享受したものを自分なりに消化して、自分の子どもにその輝きを伝えていけたらいいな、と思っています。

スタンダードではないし、まったくパーフェクトじゃないけど。それでも子供にとっては真新しい世界、大人にとってはもう一度違う角度からみる新しい世界が広がります。

今回子どもたちと一緒に学んだことをシェアしたいと思います。

1.世界地図の配置は国によって違う!?
2. 中東?それとも中近東??
3.親子で最新の社会情勢について話し合う

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世界地図の配置は国によって違う!?

例えば地図の配置について、この地図を作って初めて発見したこと。

今まで自分は日本が真ん中にあり、太平洋があって右側にアメリカ大陸、日本の左側にはアジア大陸がある。

これが自分の中の常識でした。

ところが、フェルトの地図を作って、海外の参考写真を見ながら実際に置いてみようと思ったら、どれも逆に配置されていることに気がつきました。

その時、日本で販売されている世界地図は、日本を中心として描かれていることにようやく気が付きました。

もし東半球、西半球を基準として配置したら、日本は右端になってしまう。

ところで中国は中国で面白いんですよね。だって「世界の中央に存在する、周辺諸国よりも勝る高い文化(華)をもつ国」という名前の由来があるんです。
ちなみに中国と日本は同じ配置の地図を使っているようです。位置的にほとんど同じですもんね。

こちらの記事はすごくおもしろかったです!国によってこんなにも世界地図の姿って変わるのか!って笑えました。

所変われば地図も変わる?各国の世界地図

 

配置が変わるだけでも、ずいぶん世界の見方が変わるなと思いました。

これは大日本帝国時代の日本から考えても、現代の教育においても、日本を中心に置いて教えるのは当然のことなんだ、と腑に落ちました。

昔は世界中が戦争していたわけですし、その前は大航海の時代ですから、自国を中心に考えるのは当たり前ですね。

中東?それとも中近東??

話は少し変わりますが、子どもが卒業したら、ランドセルをアフガニスタンの子どもたちへ送りたいと考えていて、ある日「ランドセルは海を越えて」という絵本を子どもたちに読んでもらっていました。



そしたら、息子にねえ、アフガニスタンってどの辺の国?」と聞かれて、「地球儀で探してごらん」という前にうっかり「中東あたり~」って言ってしまったんです。
「中東ってどこ?ちゅうとうってどんな漢字?なんで中東っていうの??」と矢継ぎ早に質問されてしまいました・・・・。

それでなぜ中東というのか、という説明をその時は口頭でしたんですが、こういう時こそ地図の出番!
うちの地球儀は字がたくさん載ってるので、余計な情報が目に入ってくるのですよ。しかもここからここまでの国という区域もないあいまいな範囲だからこそフェルト生地のほうがよいのです!

といっても、島は作ってないので、石を使って説明します・・・()

昔の時代に遡って、イギリス帝国が世界の覇者だった頃の時代の話をしました。イギリスにとっては、世界地図のど真ん中に位置するのは当然イギリスなわけです。

こういう時はフェルト地図って便利。さっと配置を変えて説明を始めます。ただし正確性が低いので、島のサイズ感や、緯度経度が違うでしょってツッコミどころ満載な提示。しかもアフリカ大陸の位置がずれてしまっていますが、、、、。そこはとりあえず目をつぶって。

なぜ中東というのか、についての話を子どもにしました。

まだイギリス帝国が世界の支配者であったころ。ヨーロッパが中心の世界です。イギリスから見て近東、中近東、中東、極東と呼ばれていたわけですが、日本はもちろん極東って大人はわかるけど子供にとっては「極ってなに??」って感じですよね・・・。
はっきりいって英語で教えたほうがイメージしやすいです。近東=the Near East, 中近東=the Middle and Near East, 中東=the Middle East, 極東=the Far East

この辺りが中東よ~ってことで、ここでも石を使いました。


現在、英米では「中近東」という表現は使わずに「中東」という呼称で統一しているようです。そういえば日本でも新聞、ニュースでは「中東」しか使いませんね。
旅行代理店なんかはいまだに「中近東」って単語、普通に使っていますけど。

恥ずかしながら、私にとって中近東って「アラビア半島」のあたり一帯、くらいのイメージでいました。だいぶ認識がずれておりました・・・。中近東が、中東と近東の総称だったとはここで初めて知りました。意味も考えず、そういうもんだって自動的にインプットされていたので。こんな歳になるまで考えたこともなかった・・・・!本当にいろんな発見があります!

あと、アフガニスタンは中東に含まれるかどうかっていうのは人によって判断が分かれるようです。というのも、この国から国までっていう範囲指定もないので、ざっくりしているんです。
とりあえず我が家ではアフガニスタンは中東に含めることにしました。なんとなくイメージとして中東なんです、私の中では。

以上の内容を私が全部レクチャーしてしまったのですが、やってしまった後に、まずはイギリスを中心として考えるっていうヒントと、単語の札だけ与えて自分が思った疑問について本人が考えて、自分なりの理解を発言してもらうべきだったと気がついて、失敗した~~と思いました(汗)
これこそモンテッソーリ教育の醍醐味ってやつだったのに・・・!
リベンジで、次回復習も兼ねて息子にプレゼンやってもらうことにします!!

気を取り直して、このアメリカ大陸と、アフリカ大陸の間にある海はなんでしょう??というクイズを出してみました。すると息子は「大西洋だね。だって日本が面しているのは太平洋で、大西洋じゃないもん。」といいながら日本の右側の海を指さして「こっちが太平洋ね。」と教えてくれました。

ほほう。なかなかやりますな。ふだも正しく置けました。

この後、全ての大陸と海の名称のふだをおいていきました。名称と配置はしっかり頭に入ったようです。

親子で最新の社会情勢について話し合う

世界ではコロナとともに、サバクトビバッタの被害のニュースが相次いでいます。

サバクトビバッタの生態と異常発生については子どもたちもなかなか詳しくて、生き生きと説明してくれますが、どこで発生してどう広がっているかについてはほとんど理解していませんでした。

そこでサバクトビバッタがどういうルートで発生していて、今どうなっているのかをこの地図を使って教えました。中国、アルゼンチン、南米のほうでも別の種類のバッタの被害が広がっていることを話しました。

これは私の話を聞いた後で、最初にサバクトビバッタが発生した場所がどこだったかを、娘が自分の指で指して説明してくれているところです。

なかなか楽しい活動です!長年、壁に世界地図を貼っていて、どこがなんという国かくらいのことはぼんやり子どもたちも知っていましたが、子どもたちがこんなに生き生きと楽しく世界について学んだり話し合っているのは初めてのことです。

世界で起きていることは、巡り巡って自分たちの生活にも様々な面で影響を及ぼしてきます。

子どもの時から大きな視野で物事を捉えることができるようになるためにも、世界史的なことを早くから学ぶのはいいことだと思っています。

今、世界で何が起きているのかを子どもたちも知る権利があります。この世界地図だとフェルトのやさしさのせいなのか、子どもたちもお勉強ムードにならずに世の中のニュースについて話し合えるし、親子でいろんな会話ができるのが楽しいです。

まとめ

いまの子どもたちは豊かに恵まれているけれど、大変な時代を経験しているな、と思います。いろんな意味で自由の範囲が狭くなったように思います。
五感を使って、全身を使って何かを掴み取る時期なのに、いろいろ奪われてしまっているような気がします。

だから想像の世界はしっかり膨らませて、頭の中だけでも日本を飛び出して、世界に心を向けてくれたらいいなと願っています。

教具という点では不完全なものになってしまいましたが、心を込めて作ったので、しばらくはこの地図を愛用したいと思っています!

 

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