17Sep
冷えは妊婦の大敵である、ということは周知の事実ですが、暑い夏でも冷房をたくさん使って過ごしたり、冷たい食べ物を摂取し続けていれば、自覚がなくても冷えはすでに溜まっています。
冷え性でない人でさえ、妊娠中は冷えに気を付けるわけですから、冷え性の妊婦さんはなおさら注意する必要がありますね。
私は基本的にかなりの冷え性です。足用のカイロを入れても、カイロが冷たくなってしまうほど(笑)
冷えに対する対策なしに、常に下半身がいつもポカポカということはありえないです。
これから秋も深まり、寒い冬が到来します。夏の間、ついつい冷えをためてしまった方は、自分の体をしっかり立て直しましょう!
そもそも冷えが溜まると、母体や赤ちゃんにどのような影響が起きるのか、いったいどのような冷え対策がいいのか、などについて、私の体験談が少しでもお役に立てれば、と願いシェアしたいと思います。
- 「冷え」は母体や赤ちゃんにどう影響するの?
- 冷え対策のいちおしアイテムは?
- 冬の大切なアイテムや対策は?
「冷え」は母体や赤ちゃんにどう影響するの?
一般的に言われていることは、母体が冷えると胎児を冷えから守るために、羊水が自然と増えます。そのためお腹も大きくなりやすく、母体に負担もかかりやすくなります。
最近は羊水過多症の妊婦さんも増えているとか。ただし「羊水多め」と「羊水過多症」は基本的に原因が違います。
羊水過多症の場合、通常は妊娠糖尿病や胎児に原因があったりするのが主で、その場合は詳しい検査や診察が必要になりますが、実際には原因不明のことも多く、そんな診断だった時には、対策もなく不安ですよね。
無事出産出来ても、なにが原因だったんだろう??ってあとから疑問がわいた方もいらっしゃるかもしれません。
原因不明と診断された場合、一つの要因として冷えの影響も考えられるので、身体を温めるように努めてくださいね。(もし本当の原因が違ったとしても、冷えを避けることは、マイナス要素にはなり得ません。)
羊水過多症は羊水が多すぎて、胎児がプカプカ浮かぶ状態になってしまいやすいため逆子や横子になりやすいのです。
しかし単に「羊水が多め」でも、同じく動きやすい状況が生じるため、やはり逆子になりやすいです。
逆子の原因は「冷え」だともよく言われますよね。つまり「冷え=羊水多め=逆子」という図式が出来ます。
また、子宮が冷えていると、切迫流産・切迫早産を誘発するリスクも出てきます。
妊娠7か月目くらいから逆子と診断されたりすることが出てきますから、とにかく妊娠が発覚したら、絶対に下半身を冷やさないこと!です。
私も1人目は7ヶ月目に「逆子」と診断されて、ちょっと焦りました。「まだ動く時期だし、たまたま上にいるだけかもしれないから心配しなくていい」と言われましたが、ちゃんと戻るかな?と不安でした。
私はその頃特に知識もなかったので、とりあえず独断で鍼灸に行きました。次の健診では正位置に戻っていたのでホッとしましたが、このときに冷え対策しっかりするように教えてくれていたら、もう少し心強かっただろうな、と振り返って思います。
それでも結果的には微弱陣痛で陣痛促進剤を使い、吸引分娩になりました。それで二人目妊娠のとき、助産院で初産の状況を話すと「あ~、体、冷えてたのね~。下半身が冷えてると微弱陣痛になりやすいのよね。」と言われました。
「え!?冷えで・・・??」と衝撃を受けましたが、それと同時に原因に思い当たることがあり、腑に落ちました。妊娠中期から後期は、冷えの増す秋~冬。特に後期は真冬で、2,3月の一番寒い時期を、特にしっかりした冷え対策をすることなく過ごしてしまったのです。
実は二回の妊娠どちらも後期は冬でした。しかし、二人目は正常な陣痛がきて、予定日二日前のとっても楽なお産でした。
逆子になることも全くなかったです。
これも冷え対策をしっかりした成果だと思います。
次に助産院からどんな冷え対策をするように言われたのか紹介したいと思います。
冷え対策のいちおしアイテムは?
体質って人によって違います。これがよかった!っていうのも千差万別。しかし、紹介するどれかは身体に必ずヒットするものがあると思いますので、お試しになってください。
私のいちおしは「お灸」です。これは季節関係なくいつでも出来る対策です。
冷え対策は助産院でいろいろさせられましたが、私が一番冷えの解消を実感したのはお灸でした。
お灸はやった直後からほわっと血流が良くなるのを実感できて、その後ポカポカが持続するんです!
少なくとも私はそうだったので、面倒でしたが毎日しましたよ、セルフお灸。
助産院の指導を受けてから、もぐさと線香を買ってやりました。
お灸って熱そうで怖い!っていうイメージがあったんですが、暖かくなったと思ったらサッと外していいんです。(私がやっていのは透熱灸だと思いますが、素人がするので知熱灸の方法ですぐに外すように言われたようです。)
だからウッカリミスをしないかぎりは火傷もしませんよ。(私は時々ミスしましたが・・・。)
弱くなっているツボの場所は人によって違いますが、とにかく「三陰交」は外せません!
妊婦さんだけでなく、冷え性の人にもお灸は有効ですよね。
敏感体質のせいか、体の変化をすごく感じやすいのですが、じわ~っと血流がよくなって、足の指先まで暖かくなっていくのがよくわかりました。
下半身に血が巡ってる!っていう感覚が一番よくわかったのがこのお灸でした。足の指先まで身体の芯まで暖まっているのを感じました。
電気ストーブと暖炉の暖かさの違いを想像するとわかりやすいでしょうか。電気ストーブやファンヒーターなどは、体表は暖まりますが、内側からは暖まりません。
暖炉の火って太陽に当たった時のように、身体の内側から暖かくなりますよね?お灸をすると私はその感覚がやってきたので、ちょっと感動してしまったくらいです。(感じ方は個人差があると思うので、同じような体感があるという保証はございません、あしからず。)
最近は「セルフお灸」も静かなブームとなっているので、ぜひトライしてほしいです!(きちんと学んでからにしてくださいね~。)※お灸の仕方はいろんなサイトや動画がありますので、比較的簡単にできると思いますが、まずは妊婦さんのための鍼灸を施術しているところできちんとご指南いただいてから、自宅で継続することをお勧めします。
もちろん、冷え対策は他にもいろいろあります。お灸については「お灸の効果って?不妊の方も妊婦さんもまずは冷え取りを!」の記事をご覧ください。
冬の大切なアイテムや対策は?
必須アイテムは「重ね履きソックス」。「冷え取り靴下」という名称でもありますね。シルクと綿の靴下を交互に履くという・・・。
履くときは面倒ですが、一度履いてしまえば、それで一日過ごせばいいだけです。基本は4枚。でも冬は8枚を奨励されています。
私はめんどくさがりなので6枚にしてましたが・・・。
どちらかというと重ね履きソックスって冷えを取るというより、デトックス効果のほうが高いのですよ。
ですから、毒素がたくさん溜まってると、その部位に相当する箇所がポッカリ穴があいたりすることもあります。
私も長期旅行で不摂生だった時に、一度大穴があきました・・・。
またこの靴下は熱を生産するのではなく、保温をキープする力が高いわけですから、その辺も誤解のないように。
膝から下は絶対に冷えちゃダメだってことで、この靴下の上にさらにレッグウォーマーも履いてました。(冬はレッグウォーマー絶対必要です!)
この靴下+レッグウォーマーで、膝から下が冷えることはほとんどなかったですが、やはり真冬や体調によっては、履いていても足が冷たい・・・ということがありました。そんな時は足湯をして、すぐに靴下を履くと暖かさが持続します。
足湯は時間がかかるので、急いでる時には、冷たくなった部分にドライヤーの温風をあてるのも有効ですよ。
私もお出かけ前で時間がないのに足が冷たい・・・とかいうときはサッとあてたりしてました。
またこの靴下はクーラー対策にとしても使えるので、冬だけじゃなくて夏でもOK。
というより、夏でも履くように!と、言われて暑かったけど頑張りました・・・。
それからマタニティ用のシルクのレギンスも履いていました。ウェブ上では100%シルクのものを見つけることができませんでしたが、シルクコットンのものなどがあるようです。
普通のマタニティレギンスの下に、さらにこのシルクレギンスを履いていました。替えを用意して、寝るときも肌身離さずでした。
お灸、半身浴、フットバス(足湯)、腹帯(さらしの場合)、どうしても手のかかる作業が伴います。
しかし、重ね履きやレギンスは、さっと履けてずっと装着できるもの。特になんの準備も必要がありません。
そういう点では、めんどくさがり屋さんや、時間に余裕のない生活をされている方でも、簡単に取り組める「冷え対策」ですよ!
ただ、洗濯機で回すとテロテロになってしまう製品もあるので、おしゃれ着と同様の手入れをして管理してくださいね。
冷え対策は基本的にどれも面倒です。ですから、「上記のものは全部面倒です!」っていう人に出来ることといえば、「仙骨にカイロを当てる」(低温やけどにはご注意を!)くらいでしょうか・・・。
仙骨はおしりの割れ目の上にある、逆三角形の形をした平らな骨なので、触ればすぐにわかります。
冒頭で、足にカイロ張っても熱が奪われてカイロが冷たくなる・・・と書きましたが、それは何も知らなかった学生時代の話。
私は応急処置的にしかこの方法は使いませんでしたが、とりあえずカイロや湯たんぽを仙骨あたりに当てて暖めていれば、骨盤内の血流もよくなるし、自然と足の指先まで暖かくなりますよ。
最近作成したエコカイロがとっても優秀なので、時間のある方はぜひ作って使ってみてください!(小豆カイロの作り方!糠や玄米でも出来るエコな冷え対策!参照)
長時間は使えませんが、30分~1時間程度、自宅で簡単に温熱療法が出来ます。冷え、凝り対策の場合は、ホットパックタイプをお薦めします!
その他の対策としては、「半身浴を毎日30分」もノルマだったので、頑張りました。小さい子って風呂好きだから、当時2歳の長男と毎日湯舟でたくさん遊びました。子供にとっても、楽しい時間だったと思います。
そして腹帯ですね。昔の人が「腹帯しろ」とうるさく言うのは、赤ちゃんや母体を冷えから守るため。ところが、昔の人たちは着物を着るのは日常だから、巻き加減もわかりますが、今の私たちは慣れていません。
私も妊娠前にたまたま着付け教室に行っていたので、少しは要領がわかりましたが、全然経験がなかったり、指導してくれる人がいなければ、同じような失敗をしていたに違いありません。
でもさらしの腹帯の良さは、正しく指導してもらって、実際にやってみないとわからないものかもって思います。
詳しくは「妊婦の腹帯はさらしがベスト!正しい巻き方と使用時の注意点」をご参照ください。
さらしはどうしても苦手・・・という方は、腹巻タイプのものでもいいのではないかと思います。ただ絞めすぎないサイズであること、お腹ではなく、骨盤まわりにつけることを忘れずに!
まとめ&実践のおすすめ
まとめると、冷え対策のマストアイテムとしては、
1.お灸セット
2.重ね履きソックス+レッグウォーマー
3.マタニティ用シルクレギンス
4.腹帯
5.カイロor湯たんぽ
それ以外に出来る対策は
・足湯・ドライヤー
・半身浴30分以上
・妊婦体操
・散歩
です。
しかしこのマストアイテム全部揃えてもまだ冷える・・・という場合、食事の問題があります。
当然ですが、一番の冷え対策は、なんといっても「食事」です。人の身体は自分の食べたもので構成されています。
どんなにアイテム揃えて対策を張っても、食事内容が体を冷やすものを多く摂る傾向が強ければ、改善を感じられなかったり、感じにくかったりするものです。また、対策のおかげで冷えを感じない!ってことで食事が不摂生になるのも気をつけたいところです。
助産院では「重ね煮」の調理実習があり、野菜だけでこんなにおいしい料理が出来るんだ!って驚きました。根菜を多く使うし、妊婦さんや授乳婦さんにすごくお勧めですよ!身体もポカポカします。
「重ね煮」で検索すると、詳しい調理法が載せたサイトがたくさん出てきますので、ぜひ試してみてくださいね!陽性と陰性の食物をバランスよく摂ることが大切です。
妊婦でなくても、冷え性でなくても、また妊活中の方も、下半身や子宮を冷えから守ることは女性にとって大切なことなので、是非冷え取り対策を実践してみてくださいね!
More from my site
More from my site
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。