6Feb
今年に入ってから、なんと沖縄まで雪が降って、全国的に一気に寒さが増してきましたね!この時期を乗り越えれば、気温も緩やかに上がってきてやがては春。
ここ最近、私のサイトで何度か一位に躍り出てきたのが、「小豆カイロの作り方!糠や玄米でも出来るエコな冷え対策!」 なのですが、やはりこの寒さで皆さんの関心も寒さ・冷え対策に注がれているんだなあと実感しました。
皆さんは、冷え対策、十分にしてらっしゃいますか?
体の外側からの冷え対策もありますが、内側からも体を温める努力をする必要がありますね。
体を温める食材といえば、根菜類もそうですが、生姜を思い浮かべる人が大多数ではないでしょうか。
もう皆さん、冷え対策には乾燥生姜を摂るべきである、ということなど、この数年の生姜ブームでずいぶん浸透してきていますよね。
私もその昔は、白湯にせっせとすりおろした生姜を入れて、ハチミツで割って飲んで、口が燃えるように熱くなりながらも「体が温まってる~」って信じ切ってた時代がありました。
しかし、それが逆効果だと初めて知った時の衝撃はかなり大きかったですね~。そんなところから今回は生姜についてちょっと詳しく調べてみたり、食生活にどんな風に摂り入れようかな、と考えてみました。
- 冷え症、ダイエット、がん予防に効果があるのは生姜?乾姜?
- 糸井さんの「手かげんしないしょうがシロップ」と「しょうがスライス」に挑戦!
- ダイエット志向の方はウルトラ蒸し生姜!金時生姜にも注目!!
冷え症、ダイエット、がん予防に効果があるのは生姜?乾姜?
漢方の世界では、生姜を生のままで使うものを「生姜(しょうきょう)」、熱を加えて乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」と言います。加工していない生姜の90%は水分なんだとか。
辛味成分は全体の数パーセントしか占めていませんが、あれだけ口の中に大きなインパクトを与え、体を温めてしまうのですから、すごいですよね。
生姜の辛味成分は3つ。
- ジンゲロール
- ショウガオール
- ジンゲロン
<ジンゲロール>
まずジンゲロールですが、これは生の生姜に多く含まれています。食中毒を回避するために、寿司にガリが付くのは有名ですね。これはジンゲロールに殺菌作用があるためです。いわしの煮つけなど、生臭さの強い魚に生姜の輪切りを一緒に煮込むのも、ジンゲロールの消臭効果が高いからです。
また、風邪にすりおろした生姜湯を飲むと、さーっと体が温まった感じがするのも、精油成分であるジンゲロールが血液に入り込み、体中を巡るからです。そのため、体の表面はポカポカしてきますが、解熱作用があるので、体内の熱は奪われます。ですから、生の生姜は冷え対策には向かないわけですね。
風邪の引きはじめに生姜湯を勧められるのは、ジンゲロールには解熱作用、殺菌作用や免疫機能の向上があるからです。
また最近は大腸がんにかかる方が急増しています。発癌物質の抑制、解毒作用などの働きがあることも認められていますので、がん予防のために、生姜を積極的に摂り入れることを勧める書籍も増えてきています。
つまりがん予防など健康促進のためには、生のおろし生姜を薬味として使ったり、生姜湯にして飲むほうがよいようです。ジンゲロールは酸素に弱い性質なので、作り置きではなく、おろしたてを使うように心がけましょう。
※胃腸の弱い人などは、腹痛を起こしたり、下痢をすることもあるので、効果があるからといって、多量に摂取したり、偏った食生活にならないように注意しましょう。
<ショウガオール>
さて、生姜に熱を加えたり、乾燥させることによってジンゲロールが科学変化を起こし、ショウガオールとジンゲロンを生成します。ジンゲロールは減少しますが、ショウガオールとジンゲロンは増加します。
ショウガオールは血行を促進する、血管を拡張する、体の深部の熱を作り出す、といった作用があります。そういったことから、冷え性の改善には、乾燥、加熱した生姜を摂ることを勧められるわけです。
今の季節だと、鍋料理に入れたりするのもよいですね!ちなみに料理の場合は、蒸す、煮るよりも、炒める方法が一番ショウガオールを増加させるらしいです。
<ジンゲロン>
3つの中で一番強い辛味成分です。ジンゲロンには脂肪を分解し、燃焼させる効果もあるので、ダイエット目的であれば、やはり乾燥生姜ということになります。生姜紅茶がブームになったのも、このような理由がありますね。
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糸井さんの「手かげんしないしょうがシロップ」と「しょうがスライス」に挑戦!
家でも手軽に乾燥したものを好きな時に簡単に摂取したいな、と思ってレシピを探していると、糸井重里さんのHP「ほぼ日刊新聞イトイ」に私の求めるものにピッタリなものがありました!
手かげんしないしょうがシロップGOLD
加熱して乾燥させてつくるしょうがシロップとしょうがスライスです!「1度で2度おいしい」というのは、主婦には非常に有り難いレシピです~。
※作り方はHPの通り、きっちり作ってません(笑) 500gってありましたが、購入してきたものを全部まとめて測ってみたら、420gしかありませんでした。
しかし、砂糖との比率は1:1なので、同じ量にしてしまえばなんていうことはありません。
しょうがシロップ(アレンジ編)
準備するもの
キビ砂糖、甜菜糖など 生姜と同量
<スパイス>
ローリエ 1枚
カルダモン 小さじ1/2
シナモン 小さじ2
クローブ 小さじ1/4
※スパイスの量は味見をしながら少量ずつ投入して、好みで調整してください。
HPどおりキビ砂糖を使いましたが、徹底的に冷え解消めざすなら、甜菜糖を使った方がいいかもしれませんね。私は、極陰でも極陽でもない、中庸を理想としているので、砂糖は陰性ですが、加熱した生姜は陽性の働きをする(生だと陰性)ので、バランスが取れます。
なので、砂糖を使う、ということにそれほど目くじらを立てておりません。
水の量は、生姜の量に合わせて少々減らしました。スパイスはですね、確かに自分で砕いて使ったほうが素晴らしい芳香がするとは思いますが、わざわざ全部揃えようと思ってたら、時間もお金もかかるし、家にパウダーのスパイスが全部揃ってたので、それを適当に配合して入れちゃいました。
生姜はホントに1~2mmくらいに切らないと、オーブンで加熱する時に、乾きが遅くなります。
温度は100度で30分、とありますが、うちのオーブンは最低温度が110度だったので、20分で設定して、あとは目で乾燥具合を確認しながら5分ずつ足して30分焼きました。
10分を過ぎた頃から、キッチンはいい香りに包まれて、ものすごくいい気分になりました。ダイレクトな生姜の香りというよりも、レモンのような柑橘系の爽やかな芳香が漂っていましたよ。料理しながら癒されるって、幸福なことですね!
だいたいのしょうがシロップのレシピは煮詰めるだけだと思うのですが、このレシピではその前に加熱することでショウガオールとジンゲロンが増やすことを目論んでいます。きっと効能がUPしているに違いないと思いながら作りました(笑)
出来上がったシロップは濾して、さっそく試しにお湯で割って飲んでみました。市販のものよりもマイルドな辛さで、飲みやすいです!これは試飲用だったので、少な目に作ってしまいましたが・・・。4倍希釈くらいでちょうどいい感じでした。
そういえば、飲んだ時に「飴湯」の味を思い出しました。どうやら関東ではあまりなじみのない飲料みたいですが。私は西日本出身だからなのか?昔はお酒のワンカップみたいな瓶に入った飴湯も売ってたような記憶がかすかにあります。すごく小さい頃、飲まされた記憶があります。苦手でしたけど・・・。
飴湯は水飴を使うので、もう少し粘度があって、甘味も強いため、好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、ジンジャーシロップは洗練された、さらっとした飲み心地なので、たいていの人はすんなり飲めるのではないかと思います。
今はホットミルクに入れて飲むのがお気に入りです!炭酸で割ってジンジャーエールに、生地に練り込んでジンジャークッキーに、ヨーグルトにかけたり、醤油と一緒に入れるだけで簡単な煮魚もできるし、かなりの万能選手ですよ!
さっそくキャロットケーキに砂糖の分量を減らして30gほどシロップを入れて作ってみましたが、ふんわりスパイシーな、美味しい「ジンジャー・キャロットケーキ」が焼けました!
濾して残った生姜は砂糖漬けにするため、そのまま一晩干して、さらに天日干しにしました。(天ぷらバットなどでシロップを落とそうとしましたが、量が多すぎて手間がかかるので、結局、干しざるにキッチンペーパーを敷いて、その上で干しちゃいました。)
精製した砂糖は好きじゃないので、グラニュー糖をまぶすのはちょっと迷いましたが、砂糖なしでは、相当辛いです!ご注意を(笑)
オーブンで加熱した分、辛味も増しているわけで。これは子供たちには厳しいので、私のお茶請けというか、ちょっとしたおやつがわりになりそうです。実際ほんの一枚かじるだけで、体もポカポカします。寒い冬もこのアイテムで乗り越えられそう・・・。
ダイエット志向の方はウルトラ蒸し生姜!金時生姜にも注目!!
私は観ていませんが、あさイチ!でやっていた「ウルトラ蒸し生姜」というのも冷えやダイエットには効果があるようです。
乾燥するだけよりも蒸すことで、ショウガオールとジンゲロールの量がさらに増えるんだとか。絶対に糖分は避けたいダイエット志向の方は、しょうがシロップよりも、このウルトラ蒸し生姜のほうがいいですね。
ウルトラ蒸し生姜はお茶に一片入れるだけ、という簡単なもの。生姜紅茶に使えますが、私は紅茶を飲まないので、ルイボスティーに入れても美味しそうだなって思います。
うちは、子供たちにも摂らせたいので、摂取しやすいシロップを選びました。ご自分のニーズに合わせて、必要なものを選んでくださいね。
乾燥したり、作ったりする時間がないわ!っていう方は、粉末タイプのものやサプリメントで補うこともできますよ。
ただし、ドリンク用の粉末タイプではない、本当にただの生姜の粉末は、案外扱いが難しいのでご注意を。リアルな生姜の香りがするし、味もまんまですが、なにしろさじ加減が難しい。味も香りもかなり強いのです。料理にするにしろ、ドリンクにするにしろ、適当には作れません。
しかし、いつも生姜が常備出来ない時には、とても役に立ちます。
ところで、最近は金時生姜のサプリメントがいろいろ出ています。なぜ金時生姜なのか?というと他の種類の生姜に比べて、ジンゲロールの量が2倍ほど多いのです。つまり、それを乾燥させると、ショウガオール、ジンゲロンの量もダントツに多くなるというわけです。
冷え性改善、ダイエットの効果を求めると、金時生姜のサプリが最強ということになります。私も時間がない時には、サプリで補います。また、冬に災害などにあった時の冷え対策としても、非常用バッグにマルチサプリメントとともに常備するようにしました。
子育てするようになってから、日常生活だけでなく、非常時のことも想定するように努めています。粉末タイプの生姜湯は辛味が強いため、日常でも非常時でも小さな子供たちが飲むのは難しい(しかも猫舌!)ので、サプリがあると心強いです。
また、職場や旅行などで、しょうがシロップを持参できないような場所に行く時に便利なのが、粉末タイプのドリンク。手作りするのも面倒・・・という方にもお勧めです。私も冷えが強いと感じる時には飲むようにしているのが、「温効生姜」という粉末ドリンクです。
この製品は、羅漢果とステビアという天然甘味料を使っており、砂糖不使用なところが気に入っています。必要最低限のものしか含まれていないので、びっくりするほど少量ですが、市販のものより生姜の味がしっかり感じられ、とても飲みやすく携帯できるので助かっています。
まとめ
一つ言えることは、いろんな健康法が提唱されていますが、自分の体に合っているかということと、どのくらいの頻度で摂取するのがベストか、ということは一人ひとり違うということです。
たしかに生姜は冷え対策の1つとして有効ですが、だからといって、やみくもにそれを摂り続けて体調を崩してしまったら本末転倒です。
内的アプローチだけでなく、外的アプローチも大切です。妊娠初期などは、強い刺激は避けたほうがいいので、マイルドなしょうがシロップなどを控えめに摂取したり、根菜料理など、毎日の料理に少し生姜を入れる程度にしておいたほうがいいですね。
特に妊婦さんは外的な冷え対策もしっかりしておきたいものです。(妊婦の冷え対策!おすすめ冬のマストアイテム5つ! お灸の効果って?不妊の方も妊婦さんもまずは冷え取りを!も、よかったら読んでみてください!)
私は刺激物に強いほうではありません。昔、不妊治療の一環で漢方薬を飲んでいた時に、胃腸をやられて下痢をしたことがあります。それは体を温める漢方がいくつも配合されていて(もちろん生姜も入っていました。)、私の内臓には強すぎたのです。
ですから、私の場合、高品質の生姜の粉末ドリンクでも、毎日飲むと腹痛が起きるので、1週間に1回程度とかにしています。サプリは時間がない時に。シロップは冷えが強いな、と感じた時にホットドリンクとして。やはり毎日は飲みません。
もちろん毎日飲んでも平気な人も大勢いらっしゃいます。ただ、体質というものがあるので、体に良いものであっても、体調に異変があったり、不調をきたすようなことがあれば、摂取をやめる、間隔を空けるなどの工夫はしましょうね。
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