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食物アレルギー子連れ旅行のお勧め宿「星出館」【伊勢編】

年末に向けて大掃除を始めたところ、何年も放置していたデジカメが出てきました。そこで久しぶりに開いてみたら、非常に懐かしい伊勢旅行の写真が目に飛び込んできました!

2013年の早春。この頃、娘は生後2か月目。

遺伝的に敏感体質の私たちは、母子ともに、厳しい食事制限の期間に突入していました。

そんな中、パパの仕事の関係で、伊勢に一緒について行く機会があったものの、問題は宿泊先です。

アレルギー対応の店やホテルも増えてはいますが、あまりにも食事制限の範囲が広すぎて、こんな私に対応してくれる宿があるのか?と疑問でした。

そこでいろいろ調べた結果、細かいレベルでアレルギー対応してくれる宿を見つけたんです!

本当に見事に対応してくださったので、そのことを思い出し、「伊勢に行く子連れ旅行で、アレルギー体質のお子様や母乳育児中のママさんのお役に立つことがあれば」と思い、シェアしたいと思います。

ただし、重篤なアレルギーを抱えている、子供の夜泣きが激しい、もしくは「古民家とか、古い宿はどうしても苦手」という方には向きませんので、ご了承ください。

  1. 我が家の食事制限状況
  2. 幅広いアレルギー対応をしてくれる貴重な旅館
  3. 厳しい食事制限にも柔軟に対応!
  4. 館内のご紹介と朝食内容
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我が家の食事制限状況

息子の時もそうでしたが、油に弱い私は、妊娠後期から「牛肉、豚肉、鶏もも肉、サバや鮭などの脂身の多い魚、質の悪い油、ゴマ、卵の黄身、チョコレートなどの油分を含む食物、バター・チーズ等、油分の多い乳製品」などが食べられなくなります。あっという間に乳腺がつまるのです。

そんな母乳を飲むと、子供の肌も荒れてしまいます。(子供たちも敏感体質)
卒乳すれば、母子ともに、質の悪い油脂系以外は、割と普通の食事に戻れるんですけどね。

湿疹が出るのが白砂糖、化学調味料、添加物、人工甘味料

妊娠してなくても体が受けつけなくなったのが、マーガリン・ショートニング

この時期は、息子も右に同じくどこかに発疹が出てしまうので、私と同じ食事を食べる必要がありました。

ところが、娘の場合は、さらに「大豆」が加わりました。お豆腐だけでなく、醤油や味噌、果てはふりかけまで!
ふりかけって醤油入ってるんですよね・・・。こんな些細なものにまで反応するなんて~~~!

私は平気なんですが、大豆製品が入ったものを食べると、娘に発疹がたくさん出るんです。
特に顔一面に出るので、可哀そうでなりません。

女の子ですし、ツルツルお肌を保ってあげたい、と思うと、私が頑張るしかありません。

しかし、これには本当に参りました。食べられない物がすでに多い私にとって、大豆食品までダメとは、死活問題!(不思議ですが、離乳食が始まると、大豆は大丈夫になりました。)

こんな食べられないもの満載の私たちに対応できるホテルはまずないと思います。

私はホテルより旅館のほうが好きな人間だし、出来るだけ古民家のような素朴なところがいいと思っていたら、あったんです。

しかもアレルギー対応してくれるという、まさに私たちのためにあるような宿が!!

幅広いアレルギー対応をしてくれる貴重な旅館

伊勢市駅を降りて、徒歩で10分もしないうちにこちらの宿が見えてきました。本当に昔ながらの旅館~~!って感じ満載です。

うっすらと光る看板の文字、見えますか???(見えないかもね・・・笑)(ベビーカーを押しながらの撮影だったので、アングル悪くてすみません・・・。)

これが宿名で、「星出館」さんです。

創業は昭和元年、建物は古い箇所で大正時代のものが残っているそうです。

玄関正面で、こんな大きな古時計が出迎えてくれますよ。息子もまだ小さいな~!

さっそく部屋に入りました。
飾り障子になってて、粋な感じです~~。息子はお腹が空いていて、テーブルに置いてあった茶菓子をポリポリ。

パパは東京の仕事を終えてからの移動だったので、私たちは先に出発して、夜7時頃に到着して、やれやれと一息ついておりました。

そして、ついにメインイベントのお夕飯が登場しました!!(いや、メインイベントは伊勢参拝のはずでは・・・?!)

※私たちが宿泊したのは2013年。どうやら2014年からB&B(Breakfast&Bed)スタイルに変更されているようです。でも希望すれば、完全予約制で、穀菜食料理、食事制限のある方への対応、ご相談に応じていらっしゃるとのことです。またランチ営業も現在はされていないようです。

厳しい食事制限にも柔軟に対応!

なにがすごいかっていえば、食事制限に対する柔軟性の高さです。

HPの食事の項目に記載されているものを一部転載させていただきますと、

※食事制限、食事療法実行中、他店でのお食事メニューに困られる方のみ
お夕食のご相談に応じております。

(例↓)
■玄米菜食:無農薬有機栽培の玄米を使用致します。
調味料は全て無添加純正品でございます。玄米(炊飯前)の販売は致しておりません。
甘味は黒砂糖、メープルシロップ等を使えますが事前にご希望をお知らせ下さい。
基本的に出汁にも魚介を使用致しませんが焼き魚、出汁等は可の方はお知らせ下さい。
ご予約フォームからお問い合わせいただく際、備考欄への記入をお願い致します。
玄米菜食と申しましてもマクロビオティックからゲルソン食まで様々ございます。
お客様が実行中の内容をお知らせ下さいませ。

■制限&除去食
:取れない食品、制限のある成分(蛋白、塩分等控えめ希望)、アレルゲンをお申し出下さい。
重篤な制限に関しては安全上お応えできない場合もございますのでご了承下さい。

■ベジタリアン食
:ビーガン(完全菜食)、宗教上のベジタリアン等様々ですのでその旨お伝え下さい。
*近年伊勢にも夕方営業される玄米菜食のお店が出来ております。
当館より徒歩圏内にございますのでお尋ね下さいませ。

※女将は栄養士の資格を有しております。
※これらのお食事は団体様向けではございません。
1日に対応可能なお人数は5名様までとなりますのでご了承下さいませ。

出典:http://www.hoshidekan.jp/

すごくないですか?

私は感動しましたよ!!

そして、私が上記でお伝えした食事制限、「牛肉、豚肉、鶏もも肉、サバや鮭などの脂身の多い魚、質の悪い油、ゴマ、卵の黄身、チョコレートなどの油分を含む食物、バター等の油脂、大豆製品」の除去、全部クリアしてるんです~~。

それでもこんなに豪華なんですよ!!

器の一つ、一つも可愛らしくて、私好み♡
このころ息子は2歳で、まだ食がほそかったので、二人で一緒に食べました。

もくもくと食べ続ける私を、こっそり息子が盗撮しておりました。なのでピンボケ・・・(笑)

退院してから、こんな豪華な食事は初めてのことで、めちゃめちゃ感動しながら食しておりました。
味付けは文句なしに美味しかったです!!

さらに感激したことは、こちらは若いご夫婦が経営されているのですが、お二人でご挨拶にきてくださって、大豆の醤油ではなく、「キビ(多分。記憶が曖昧ですみません。)で出来たお醤油を使っていますので、安心してお召し上がりください。」と、実際に使用した商品まで持参して、紹介してくださったのです!

今も存在するかは不明瞭ですが、宿の裏手側だったか、自然食品の店もあり、そちらでも販売していますのでっていうことでした。翌朝早く出発したので、私たちは残念ながらお店は外側からしか拝見出来ませんでしたが・・・。

とにかく、本当に心のこもったおもてなしに、感動の連続でした。

家族に一人だけアレルギーのお子様がいる、とか兄弟によって、アレルギーの種類が違うとかありますよね?

そういうのもきちんと対応してくださると思いますし、オーガニックにもこだわってらっしゃるので、子供や授乳中の方はもちろん、妊婦さんにも安心して食べられる食事内容だと思います。

その日の夜の授乳では、栄養たっぷりの豪華なお食事のおかげで母乳も満タンになり、娘も「ごくっごくっ」と豪快な飲みっぷりでした。

美味しい食事の時は、赤ちゃんでもわかるのね~~、と、あの時しみじみ感じ入ったことを、ふと思い出しました。

※ただ一つ、宿泊予約の際に確認されたのは、夜泣きのことでした。
幸い、子供たちもよほどのことがない限り激しく夜泣きするタイプじゃないし、娘も授乳すれば泣き止む&鳴き声が大きくない、という状況でしたので、こんな新生児でも宿泊できてラッキーでした。

長旅で疲れていたのか、子供たちも朝までぐっすり寝てくれて、この日は娘も夜中の授乳がなかったです。後にも先にもこれ一回こっきりでしたが(笑)

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館内のご紹介と朝食内容

こちらは図書コーナー。伊勢の文化の資料もありましたが、健康関連の書籍も多くみられました。
絵本や児童書、こういう昔ながらのおもちゃもいくつか置いてくださっていて、息子は輪投げに夢中になっていました。
別室に蓄音機もありますが、たしか視聴できる時間帯があったように思います。それで私たちはスケジュールの関係で聴く機会がなかったのですが、いつかまた訪れることがあれば、是非聴いてみたいと思います。

こちらがお風呂。お風呂は3か所あるようなのですが、私たちは家族風呂タイプの方に入りました。

1か所しか入っていないので、他のところはどうなっているかわかりませんが、家族風呂のところには壁に立派な備長炭が並べられており、見るだけでも癒される感じがしました。(写真がボケててすみません。)


驚いたんですが、襖に鍵って不思議~~。初めて見た時思わず笑ってしまいましたが、つけられるものなんですね(笑)
息子は鍵開けは自分の仕事と思っていて、毎回彼が開け閉めしておりました。

一部屋ごとに名称があって、私たちの部屋は「椿」の間でした。他のお客様も泊まってらっしゃるので、泣き声など迷惑がかからないよう、少し離れた場所で、隣りに宿泊客のない部屋にしてくださいました。

朝の光が入ってきて、息子が元気に飛び起き、障子をあけて座りました。向こう側には繊細なガラス戸があって、超レトロな空間~。
タイル張りの洗面所!懐かしい~~~。コンクリートむき出しになる面を、この水柱みたいなオブジェで、小洒落た雰囲気にしてしまっているところも素敵です。

お手拭きが、タオルじゃなくて和柄の手ぬぐいだったところも、私的にはツボ。

こういう天井近いところで、さりげなく透かし和紙(っていうんでしょうかね?)になっているところもツボ。粋ですよね。


ここにはテーブルとイスがあって、ちょっと休憩することが出来るようになっています。灰皿もあったので、喫煙所なのかもしれないです。座って眺めているところからパシャリ。

2階は回廊のようになっているのですが、渡り廊下のところの欄干アートが素敵。松竹梅になっています♪
歩いてたら外国人のお客様にも遭遇しましたよ。

室外機のカバーも外観を崩さないよう、木製になっているんです。

こういうさりげない演出が随所にみられるところも、私にとってポイント高し。

小さいながら、美しい日本庭園を眺めることが出来ます。この時は紅梅が満開でした。


こちらが1階。左の掃き出し窓を開けると、鹿威しがあります。

この鹿威しの両側にある長い竹の棒。これは水琴窟のためのものです。そう、息子にこの音を聞かせてあげたかったのです~。

初めて聴く、地中の水滴音。棒が耳のそばにきたら、ドキドキ緊張して、ちょっと固まり気味(笑)
あ!聴こえる~~~!

ちょっとしたアトラクションを楽しんでから、朝ごはんは食事処みたいな部屋で頂きました。きちんと仕切られているので寛げます。

朝ごはんも私の分だけ食事制限対応食。このハンバーグみたいなのも、穀類で出来ています。すごくおいしかった~~~。

朝の旅館。玄関のスリッパは動物系のユニークなものが結構あって、幼稚園、小学生くらいの子たちには喜ばれるんじゃないかと思われます。

記事では、まだまだ紹介しきれていないところもありますが、とても素敵な町宿ですよ。

私は古い家が大好きです。理由はこちらの記事で紹介しているので、興味のあるかたはご覧くださいませ。(三鷹市「星と森と絵本の家」体験リポート:宇宙教育の一環:参照)

まとめ

今回のことで、他にどのくらいアレルギー対応している宿泊先があるのかな?と気になって調べていたら、偶然とある主婦の方のブログを見つけました。

アレルギーの子連れ旅行で伊勢に行った時、口コミで読んだアレルギー対応の良かったホテルに泊まったものの、バイキング形式で、見やすい成分表もありながら、その子の食べられるものがほとんどなくて、悲しくて悲しくて仕方がなかった、っていうのを読んだんです。

一般的なアレルギーじゃなくて、私のような細か~い制限のある子だったのかもしれないですね。そこまで細かいと、料理する対象人数の多いホテルでは、個人対応は難しいのではないかと思います。

私も食事制限の辛さを身に染みて知っているので、読んでいて胸が痛くなりました。

古い民宿みたいなところは苦手、、、という方には難しいかもしれませんが、もし星出館に宿泊されていたら、きっと楽しい旅行になっていたんじゃないかなあって思いました。

アレルギーを持つ子連れ旅行では、観光より食事のウェイトがほぼ全てといっても過言ではないと思います。

私はお陰様で、なんの不安もなく宿泊できてありがたかったです。宿泊費も大変リーズナブルでした。

こういう悩みを抱えたご家族や個人、お知り合いで、もし伊勢での参拝や初詣とかの機会があれば、こういう旅館もあるってことを思い出してくださいね!

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