8Jan
言語の敏感期真っ盛りの息子のためにモンテッソーリ言語教具、第3弾「移動五十音の箱」も頑張って作りました!
第一弾はメタル(実際にはプラスティック)インセッツ。「モンテッソーリ:言語教育の教具を簡単手作り!インセッツ編」
第二弾は砂(実際にはグリッターグルー)文字板でした。「モンテッソーリ言語教具を100均で簡単手作り!砂文字板編」
この移動五十音の箱がどのようなものかについては、「モンテッソーリ言語教具を100均で簡単手作り!砂文字板編」の冒頭で書かせていただきました。
ひらがなの敏感期にくると、使うべき教具として「移動五十音の箱」というのがあります。パッと見は50音表みたいなものですが、中に各カードが8枚ずつ入っていて、そのカードを取り出し、組み合わせて単語を作るお仕事をするという「具体」があります。
つまりビジュアルとしての文字を置く作業が書く作業の前段階として与えられています。
この教具に関しては、文字の作成はスムーズだったのですが、「受け箱に何を使うか」というところでつまづいて、なかなか作業が進みませんでした。
なんとか完成したもののモンテッソーリ教具としては不合格かも、と思いつつ、「モンテッソーリ的」教具として、これから活躍していただこうと思います。
外観の美しさも大切だけど、とにかくその文字を取って、単語や文章を作っていくことが一番の目的なのだから!ということで、半分目をつぶって自分なりの「移動五十音の箱」を作成してみました。
実際まだ50音すべて完成しきっていませんが、作り方は同じなのでとりあえずUPしたいと思います。
- 文字カードは、ひらがなとカタカナのリバーシブルで!
- 文字カードがピッタリ納まって、収納も完璧な箱とは!?
- 移動五十音を使ってお仕事開始!
文字カードは、ひらがなとカタカナのリバーシブルで!
まずは50音を用意しなくてはなりません。子供が手にとって扱いやすいサイズできれいなフォントのもの、ということでいろいろ探したところ、ジャッカ[JAKKA]さんのサイトにちょうど良いテンプレートがあったので、そちらを使わせていただきました。
しっくりこないようであれば、ご自分が良い、と感じる50音をどうぞ探してみてくださいね。
メインぺージから「ひらがな総合」をクリックし、「ひらがなお手本」をコピーさせていただきました。(カタカナも同様にです。)
一文字につき8枚必要なので、コピーも各8枚ずつとりました。そして参考までに一列分右に置いてあるように、一列ごとにすべてカットします。
カットしたものはひらがなとカタカナを両面貼合わせてラミネートします。上の段のひらがなの裏側の状態が下の段のあります。
ついでに空白欄も一緒にラミネートします(全部する必要はありませんが、のちほど役に立つので、20枚ほど作ります。)
ラミネートが終わったら一文字ごとカットしていきます。そのとき、横は2,3ミリほどプラスティック部分を残して裁断します。
すべて線で切ってしまうと、表と裏の紙が剥がれてパカッと開いたりすることもあります。一応紙の部分は糊で貼り合わせているものの、強度はそれほどないのでラミネート部分の余白をつけておくほうが、間違いなく剥がれません。
そんな感じで50音すべてラミネートしてカットしたものの、それをどう収納する?という問題が立ちはだかりました。
文字カードがピッタリ納まって、収納も完璧な箱とは!?
最初は100均のトレー型のひきだしに厚紙で仕切りを作って区切ったものの、安定感がなく断念しました。次は安定感を求めて、100均の仕切り板を利用してみましたが、トレーの底にフィットせず、文字カードが隙間からすり抜けてしまう、という事態に陥りました。
やっぱり独立したマスの中に入れないと、カードがごちゃまぜになってしまう可能性が高いのです。しかしお菓子入れなどでも同じ配列の同じ形の仕切りが50個もあるようなものはお金を出して購入しないと無理です。しかもこの文字カードが収まるサイズでなくていけません。
子供の指が容易に入ってカードが取りやすい形。折り紙で箱も作ってみました。取っ手のない四角の箱は一つ作るのに5分ほどかかりました。カードも取り出しやすく収納もよい。でもそれを50個分!?
しかも最終的にそれを全部つなぎ合わせなくてはならない・・・。ちょっと途方に暮れて、これは効率悪すぎる・・・と却下。
同じ規則性のある区切りのあるものはなにかないかな~~~。木箱は無理だから、せめてラミネートに合わせて透明の容器がいいな。仕切りのついたケースはホームセンターでもあるかもしれない。でも1ケース500円以上はするだろうな・・・。
悩むこと数日。一日の中で何度も何を使えばいいか、ぐるぐる考えを巡らせていました。そしてついに閃いたんです!
透明の容器で規則性のある区切りのものってないかな~~。
ん?
それって卵ケース・・・?
お!?配列ピッタリ!一列5個じゃないの!!
わ~っ!!これはいける!行けるかも~!!!
と、いうわけで。
生活感あふれまくってますが(笑)
しかも、これは箱とはいえないw
「移動五十音の箱」っていうか。「移動五十音のケース」・・・?
いいんです。英語では”Montessori Movable Alphabet"で、箱なんてことは書いてないんですから、直訳すれば「移動五十音」っていう教具ですよ、きっと。
相変わらずいい加減な配置のショットですがw まだ8枚ずつ入ってないので、揃うともう少しまとまりよく納まる・・・はずです。ひっくり返せばカタカナバージョンになりますよ。
とにかくですね。バッチリ納まっちゃったんですよ~~!パックを半分に切って、3パック分を一つのケースにしました。
右と真ん中のパックはふちの幅が広かったので、テープグルーでつなぎ、左側はふちが少なかったので上からセロテープを貼りました。
これ、実は5パックつなげると50音きれいに揃うんですが、それだとでかすぎるんです。
なので、同じ3パック1ケースをもう1つ作っては行からわ行、空欄カードを入れるとちょうどよいのです。
この教具は最初、濁音は使わないということなので、下の子が始める時にはこの2ケースでよいのですが、上の子はすでに濁音・半濁音を使って文章を書くようになっているので、もう1ケース作る必要があります。
どうして全部公開できないかといいますと、まだケースが全部揃ってないからなんです(爆)
どの卵ケースでもサイズが合うわけじゃないんですよね。高さが微妙に違って揃わなかったり、うっかりピンク色のケースを買ってしまったりで、なかなか作成に着手できないんです・・・。
1週間に1回くらいしか卵って買わないので、全部揃うまでに時間がかかるんですよ~~。全部完成した暁にはUPしますんで・・・。
もし卵ケースで作ろうって思ってる方は、カードを作る前から地道に卵パックを揃えておいてくださいね(笑)
このケースのいいところは、収納するときに重ねられるんです。3ケース重ねて収納できるから場所を取らないし、子供でも楽に持ち運びができます。
もちろんデメリットもあります。仕切りの枠が浅いのと、ケースが軽いので、ちょっと衝撃が加わるとカードが散乱してしまう可能性が高いです。
小さい子が作業するときは、ケースを遠目に離して、手を伸ばしてゆっくり取る、という方法が必要になると思います。
ところが!あとでリサーチして「魚釣りの餌のケース」で作ってらっしゃる方を発見しました・・・。このカードのサイズが収まるかはわかりませんが、こっちのほうが絶対に見栄えはいいですね。
しかし!卵ケースは材料費としては1円もかかってませんから!(笑)というか、この教具は全部家にあるもので作ったので、材料費はゼロに近いです。
[quads id=2]
移動五十音を使ってお仕事開始!
現在、言語の敏感期の真っただ中にいる息子のために大急ぎで言語教具を次々に作成したわけですが。
わからないひらがなは砂文字板で練習したりしているものの、やはり文章を考えて文字に起こすという作業は完全に抽象的なものです。その前段階として絵合わせカードや移動五十音で単語を具体として捉え、しかもビジュアルで記憶しながらゲーム感覚で学べるというのは大きな意味がある、と実感しています。
さて、完成したものでどんなことができるかというと。同じく幼児の学習素材館さんのサイトのひらがな練習プリントを印刷しました。これは本来鉛筆でなぞるプリントなんですが、この四角が文字カードのサイズと同じなので、ここに空欄カードで文字を隠します。
本当は全部隠しますが、今回は参考までに「なし」と「かき」を隠しました。子供には絵しか見えません。絵を見て何かを尋ねます。「なし」と言えば、それからそのひらがなをピックアップします。
そして、枠の中にカードを置きます。「かき」も同様です。小さい子は濁音なしのものだけ。上の子は全部やります。
単語の下に一つずつ挿絵があるプリントのみ使うようにしています。(中には絵のない単語だけのものもあるので。)最終段階としては、実際にえんぴつで書いてこのプリントのお役目は終了ということになりますが、まずは繰り返し、文字を置くお仕事をしてもらおうと思います。
まとめ
実のところ、言語教育について学んだときはあんなに感動したのにも関わらず、息子が適齢期に達してなかったので、当時は実践する機会もなく、頭で想像するだけだったのと、数年前のことで記憶もあいまいになっており、指導する自信もなく、つい教具作りも後回しになっていました。
ひらがなスタンプなども同じ位置づけだと思いますが、スタンプって子供心をくすぐるんですよね~。一人っ子ならいいのですが、二人いると絶対奪い合いの争いが生じそうなので、これは葛藤しつつも購入を却下しました。順番を待つ、など忍耐を学ぶ機会になると思うのですけどね。
さすがにスタンプは作れませんが、安くて手軽に「移動五十音の箱」を作ってみたい方はぜひ、挑戦してみてくださいね!
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